2008/05/26

虫は好きだけど、食べるのは。。。☆

先日、トゥーイ姐さんの娘ハインに
「ねえ、もうchâu chấuは食べた?」と
聞かれた。
チャウチャウ?犬?と思っていたら
「ハン姐さんが大好きで、草むらで
捕まえてきてよく料理するから、
もうすぐ食べさせられるわよ」

草むら?絵を描かせると
果たしてそれは「バッタ(いなご?)
であった。
自慢ではないが、この世に生を受けて
32年間、一度も食虫はしたことがない。

母親に「蝉の抜け殻の白い部分は
カルシウムよ」と教えられ、
蝉の抜け殻の割れ目から白い筋の
ようなものを取っては食べていたが
それは食虫には数えない。

今、母親にそのことを問いつめても
「そんなことを言った覚えはない」の
一点張りだ。
そして、誰に尋ねても
「蝉の抜け殻カルシウム説」に
同意する者はおらず、ましてや食べた者も
おらず、自分は奇行に走る小学生時代を
送っていたのか?(非行よりマシか)
と密かに胸を痛めていたが、
ハノイ留学の壮行会を大学時代の
友人が催してくれた際、彼女の旦那さんが
「ああ。聞いたことがありますよ。
栄養があるって。食べたことはないけど」
とおっしゃってくれたので
その言葉を胸にハノイに旅立った。
(関係ないか)

それから2ヶ月。
昨日、ハン姐さん家の食卓には
nhộng(蚕のさなぎ)」が
置かれていた。
(イナゴより先にこいつが来たか。。)
気づかないフリをしてビールを
呑んでいたが、やはり
ăn đi(食べなさい)」と言われた。
アンディー!って言われても。。。
姐さんは白ご飯にさなぎをザカザカ
ふりかけて食べ始めた。
せっかくの唐揚げとビールがまずくなり
大嫌いなはずのらっきょうが
急に食べられるようになった。
「ばあちゃんがつくってくれたんだよ」
とハン姐さん。
そして80歳のばあちゃんが
にんまり笑って
「アンディー。。。」
断りづらい。。。


ビールを飲み干し
勇気を出してニョンをつかむ。
口に入れる。思いのほか、固い。。。


そして。。。おいしい。。。


ちょっと塩辛いが芳ばしい。

2匹目を口にすることはなかったが
酒のつまみにもご飯のおかずにも
よさそうだ。そしてローカロリーで
カラダにもいいのよ♪(多分)
にゅるっとしたものが
出てくると思っていた私は、
他人の家で粗相せずに済んだ事を
神に感謝した。

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