2014/06/21

将軍の脱線授業ノート


こないだ、ベトナムに移住する同志が壮行会で

「ベトナム語、北の言葉も南の言葉も
ぺらぺらになってくる!」

と宣言した。

私も

(負けちゃいらんねえ!
ベトナム在住者より不利だとか
パートナーが越南人の人にはかなわねえとか
金も時間も足りねえ(←!?)とか
そんな言い訳してる場合じゃねえ!
おいらもネイティブ並みを目指すぜ!)

と、燃えた。
 
  
で、最初に

ハノイ人文社会科学大学で勉強したことを
おさらいしてみようとノートを引っ張り出した。

なつかしの


将軍先生


である。


※将軍先生とは。
本名Thoi(トーイ)先生。女性。
基本は優秀でいい先生なのだが、やや強引で
思い込みが激しいのが玉にキズ。 
「カフェで外国人男性に話しかける女は娼婦!」
「ほんとの愛は20歳を過ぎてから」などなど
迷言を残していたが、その後自分の生徒と
できちゃった結婚をした。


その「将軍」との再会である。

(まあ、基本は教科書に沿った内容なんだろうな)

と、ノートを開くと。。。


ノートの上端に大きく


ED


と、書かれている。

まさかの、ED(勃起不全)?
いや、まさかね。。。

続く文字は

「nhân sâm ニャン サム(高麗人参)」

「bị liệt dương ビ リエッ ズオン(立たない=ED)」


。。。勃起不全やああん!!!


どうやら、先生の持ってきた雑誌の切り抜きの
「チョコレートは体にいい?」だの
「牛乳は栄養が豊富なだけじゃないのよ」だの
といった記事の中の
「男性にいい食べ物♪」について勉強していたらしい。


どうでもいいよ!!!

いや!大切なことだ!。。。覚えよう。

ビ リエッ ズオン(インポ)
ビ リエッ ズオン(ED)
ビ リエッ ズオン(インポ)
ビ リエッ ズオン(ED) 
ビ リエッ ズオン(インポ)
ビ リエッ ズオン(ED)
   
もう、ええっちゅーねん!!!


他のページ。他のページ。。。



「Tình ơi, tôi hãy còn tang
ティン オーイ、トイ ハッイ コン ターン」


???


説明書きとして

”喪中に言い寄ってくる男性に対し”とある。


「あなた~ん、私まだ喪中なのよ~ん」


ってことか!?


どこで使うねん!!!

(とりあえず、tangが喪中であることだけ
覚えましょう☆)


あ、あかん。。。
せっかく燃えた心の火が消えそうだ。。。

 

いや。でも教科書の文法説明だけよりは
確実に面白い。前向きに復習することにしよう♪


※将軍の名誉のために付け加えますが
もちろん、下ネタと恋愛関係以外の有益な脱線
たくさんあります。



 

 
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2014/06/15

銀座なのにベトナム臭強っ!!(ベトナム居酒屋)


日本のベトナム料理店には不満が多い私だが
こないだ初めて私の「ジモティー魂」をくすぐる
ベトナム居酒屋に行くことができた。

その店は東銀座にある。

まず店構えが。。。


こ、ここは。。。銀座ですよね?
この一角だけベトナムだ!これは期待が持てる!
しかも店名が「Làng Nướng Bình Dân」
普通の日本人には読めやしない。
まず、ベトナム料理屋だってこともわからない!
(店長、勇気あるな~。。。)


天井は配管むき出し。壁はトタン。
椅子は裏返したビールの空きケース。
貧乏くさい木の箸。

そう!これこれ!!

でも、ここはほれ、銀座だからよ~。

しゃれた感じ(?)↓↓↓も加えつつ

 
メニューは段ボール。

まず、なにが嬉しいって、ブンが食べられる。
日本ではベトナムと言えばフォーのイメージが
強いが、私にとってベトナム麺料理と言えばブン。
ここでは「ブンチャー」が食べられるのだ。
(欲を言えば、ブンドウが食べたいですけどね)

そうめんみたいな米麺ブンを肉だんごや
焼き肉と一緒に青いパパイヤの入った酸っぱい
つけ汁に香草と一緒にぶっこんで、食す。



んんん、旨~い♪

そしてもちろん、揚げ春巻き。


それから、定番の揚げ豆腐料理。漬物。


メニューの全部は制覇できなかったし、
日本で調達できる食材に限りがあるから
完全にベトナムの味というわけではなかったけれど

かなり満足♪


リアル・ベトナム人の若者たちがやってきて
隣で「モッ・ハイ・バー・ヨー!(乾杯)」
なんてはじめちゃうところもいい。


調子に乗って、店長とおぼしき男性(日本人)に

ネムチュア(酸っぱいソーセージ)ないの?」
ヴィナタバ(ベトナムたばこ)ないの?」
と聞いてみたら、逆に
「日本で入手できるところがあるなら
教えてほしいくらいです!!!」

と言われてしまいました。

ちなみに店名のLàng Nướng Bình Dân
(ラン ヌン ビン ザン)は、
(※私の生理では「ヌン」ではなく「ヌオン」だが)

Bình Dânはご存じ「庶民」(コムビンザンのビンザン)
では、Làng Nướngは?

Làng。。。村。Nướng。。。焼く。

えっと。。。焼き打ちにあった村


わけがわからなかったので、さきほどの店長さんに
尋ねたところ「田舎の」みたいな意味だそうです。
「田舎の食事処」みたいなイメージの店名だそうな。


驚きだったのは「フォー・ハノイ」の姉妹店
だったということ。
でも、あの「おしゃれ女子向けベトナム料理店」の
雰囲気が全くない!


ラン ヌン ビン ザン(FBはこちら)。。。

ここはベトナム仲間とまた行くぜ!!!



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2014/06/10

イミグレでパイパイ(ベトナムのビザ)


前回、映画『ラストライフをベトナムで』について
紹介させてもらったが、
ハノイに住んでいた頃は
「余生をベトナムで」という風情の日本人のおじさまを
よくみかけた。
こないだホーチミンに渡ったベトナム語仲間もそうだし。


そこで問題になるのは『ビザ』のこと。

ベトナムでビザを取るのは大変だ。

いや、金さえあればとれる(今のところ)みたいな
もんだから、金と時間のある人には苦にならないの
だろうけれども、私が住んでいた時は

この「ビザ取得」がものすごく課題だった。


ベトナムでは15日以上の滞在にビザが必要だ。

そこで、長期ぶらぶら滞在をもくろむ人は
在日ベトナム大使館へ行き、ビザを申請する。
ほんとなんのコネもない人は、
観光ビザ半年」とか「3か月」とかになる。

私が「留学する」と言ってベトナムに渡ったときは
もう全く勝手がわからない状態だったので
日越友好協会に仲介を申し込んで
「インビテーション」なるものをもらって大使館に行った。

これはもう、全くの失敗だった。

(一度書いたので書かないけど
 読みたい方はコチラ


私の結論といたしましては、
ベトナムでなにをするでもなく余生を送りたい方は
ビザを持たずに行き、2週間以内に現地で学生になり
学校経由で学生ビザを発行してもらうのが一番と
思われる。
 
ハノイ人文社会科学大学のベトナム語学科は
いつでも誰でもウエルカムなので、
「ベトナム語勉強させて~」って言って学費払って
「ビザお願い~♪」って言えばOKかと思われる。

(↑ここについて、コメントをいただきました。
学校の先生は「最初から学校でとっていれば
ビザは延長できた」というようなことを
言っていたのですが、初回はやはり日本で
とっていかなければいけないようです)





私の「かわいい夫と一緒にベトナム滞在」の時は
半年か3か月に一度、旅行会社にお願いして
ビザを延長してました。

これがなかなか大変で、

お金を払えば延長できる時と、「出国」しなければ
延長できない時がある。
期間も半年だったり3か月だったりとまちまちで
全然落ち着かない日々であった。
(「最近は1か月しか取れない」と噂されるときも
あった)

※出国:タイに旅行に行くでも日本に一度戻るでも
なんでもいいが、とにかく一度ベトナムを出て
再入国の際に、事前に旅行会社から渡された
書類を持ってベトナムの空港で手続きをする。
(この手続きはさほど大変じゃない)



ビザで一番大変だったのは。。。 

息子のビザ。

息子はハノイの病院で産んだので
すぐに日本大使館に行き、パスポートの手続きを
したんだけれども、ビザなんてもんは
ころっと忘れておった。

そして、彼が生後2か月弱という時。
私たちのビザの延長に「出国」を余儀なくされた。

子育てのストレスでいらっとしていた私たちは
「バンコクでちょっとリラックスしてくるか~♪」と
盛り上がり、ビザが切れる正月元日
ベトナムを出国しようとした。と、

ノイバイ空港のカウンターで事件は起こった。


「子供のビザは?」


「え?今からタイに行って、
帰りに空港でもらう予定だけど?」

「ビザないと出国できないよ?」

「え?でも、この子ベトナムで生まれたんだよ?
ビザって必要なの?」

「日本人だろ?両親は出国できるけど
この子は出国できないよ?」


「ええええええええええ!!!!」


冷静に考えればわかることなのだけれども
その時の私たちは「ベトナムを出入りしていない
息子にもビザは必要」だなんて考えもしなかった。


イミグレの事務所みたいなところに連れて行かれ
お上の沙汰を待つ間。


頭の中

「うちの子は生まれながらの


密入国者!!!



密入国者
密入国者
密入国者。。。」ぐるぐるぐるぐる。


たった生後2か月のおまえを犯罪者にしてしまった
かあちゃんを許しておくれ~!!!
(↑いやいや、私が犯罪者か)



事務所の人間の
「こいつらは一度家に帰そう」
「いやいや、 でも両親も今日でビザが切れるんだ」
「じゃあどうする!」

みたいなやりとりを青い顔で聞きながら
幼子におぱーいをやる私。

なんだろう。このみじめな絵は。。。

刻々と迫る出発時刻。


(もうだめか!)と覚悟したそのとき


「イミグレでぱいぱい」という私のかわいそうな姿が 
彼らの心に響いたのか、特別に息子のビザがおりた。
(しかも適正価格)


「おおお、ありがとうございます、お代官様~!」


ま、皆様はこんなあぽうなことはしないとは
思いますが、ビザのうっかり期限切れには
くれぐれもお気を付けを!!



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2014/06/05

『ラストライフをベトナムで(仮)』


先日、「ベトナムで余生を送る」という
ベトナム語の元クラスメイトを送り出したところだが

もう10年以上もベトナムで余生を送っている
94歳のばあちゃんの物語が映画化されることに
決まった。

娘さんである小松みゆきさんにはハノイ在住時に
大変お世話になり、ばあちゃんとも何度か
お会いしている。

というか、ばあちゃんの卒寿の会では司会を
担当させていただいた。

ばあちゃんに息子も抱いてもらった。

雪国育ちのばあちゃんはいつも

「ここは雪が降らんでええねえ」と

繰り返してた。


そのばあちゃんがお元気で94歳を迎え
映画の主人公に。。。
(主人公は娘である小松さんか?)


認知症の母親の介護を異国の地でっていうのは普通
すごいパワーだと思うけど、小松さんにとっては
日本で介護するより、全然楽なのよ♪って
感じなのだ。

困難にぶつかったとき、
一つの選択肢しか考えられないと悩んじゃうけど
ちょっと発想を変えてみると、選択肢は実は
一つじゃなくて、自由に選んでいいんだってことに
気づかされる。そうすると、すごく楽になる。
そんなことを教えられた。

映画の原作↓↓↓

 

映画では松坂慶子が小松さん役だとのこと。

おおう!天下の松坂慶子が

「ハノイでバイク乗りまわしたり、
路上床屋のおっちゃんと話してたり
紀伊(←ハノイの日本食屋)でくだまいたりする」
のか!?

これはすごい!
ベトナム在住だったら、是非とも参加したかった!

(映画は来年3月完成予定)

要チェックです♪

 

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