2009/11/28

くっつきすぎやで、ほんま


ベトナム人は「パーソナルスペース」がものすごく狭い。

一般的に人は(日本人は?)自分と他人との間に
その人との関係により、ある程度の距離をもって
接している。

具体的に数字にしてみると

・〜45cm:恋人や家族など、ボディタッチの容易な関係

・45〜120cm:友人と個人的な会話を交わす距離

・120〜360cm:一緒に仕事をするなど社交的な関係

・360cm〜:公式な場で公式な人と対面するような距離


もちろん個人差はあるだろうが、大概の人は
相手との間にそれなりの空間的距離を保つ。

鴨川の土手に一定の距離を置いて座る若者たち。
そこに座るカップルは自分たちの1m以内に
他のカップルが座ると、場所を変えるそうだ。


そうだ。人は他人との距離感の中で生活しているのだ。
だが、ここにはそんなものはまるで存在しないかに思える。


例えば、信号待ちをしているとき。

誰かが急に私の腕に触れてくる。
そして、こう言う。
「あんた。ここ渡るの?」

見ると、見知らぬおばちゃんがひっついている。

「そうだ」と答えると、彼女は

may quá マイ クワー!!
may 幸運、quá とても)

超ラッキーやわぁ。おばちゃん、ここ一人で
よう渡らんねん。めっちゃバイク多いやんか?
もう怖くて、怖くて。。ほんまラッキーやわ!」

と、腕を組んでくる。
(方言はイメージです)

マイ クワーやあらへんがな。
唐突すぎんで、ほんま。


ここベトナムでは、
「いつも乱暴で無愛想なクラスメイトが
お年寄りの手をひいて横断歩道を渡っていた。
意外と優しい人なのかも。。。きゅん」

なんていう少女マンガは存在し得ない。
おばはんの方から「手ぇひいてくれ!」と
手を握ってくるからだ。

初めて会ったのに「親密な距離」だ。


次に、会社の同僚・女子大生Hさん。

彼女にPCの画面を指しながら仕事の説明を
していると、彼女の顔が肩に乗っている。

二人並ぶと少し狭い階段を登る時。
彼女に先を譲ったら「いいえ、お先にどうぞ」
と言うので、先に登ろうとすると、
必ず足並みをそろえて登ってくる。
なんのために譲ったんだ。。狭い。。。
で、話しかけてくるので、顔が近い。。。

。。確か、一緒に仕事をする距離は120cm以上
だったはずだが、またしても「恋人の距離」だ。

別にいいんだけどさ。

彼女に限らず、話すときに
(近い近い近い近い近い近い近い近い!!)
と思わせる人は男女問わず多い。

女子校でもないのに、女子から告白された、
キスされた、押し倒されたという経験が割と多い私は
「同性に対する安心感からなのか、
やたらスキンシップの多い女子」にたじろいでしまう。

困ったことに、ここにはそんな女子が多い。


手をつないで歩いてる人たちもめちゃめちゃ多い。
制服を着て腕を組んで歩くOLたち。
これは見れなくない。

だが、50代、60代くらいのおっさん同士
手をつないで歩いているのはなぜなんだろう?

日本人の持つ距離感からはかなり逸脱している。



ん?心の距離?
それはわかりません。


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2009/11/23

時には路上を離れてレストランへ

ベトナムのレストランMY WAY(チェーン店)の
魚貝専門店と思われる店を見つけたので
ぷらっと入ってみた。

マイウェイは「内装がキレイで料理もまずくなく
値段もそれほど高くない」

そのくらいの意識で入ってみたら、
そこのmỳ xào ミー サオ(ベトナム風焼きそば)が
ものすごく美味しかった。
店によって、ミーサオは薄い醤油味焼きそばだったり
堅焼きそば風だったりするのだが、
ここのは海鮮盛り沢山の堅焼きそばで、
300円、400円かそこらで、このような旨い
堅焼きそばに出会えるとは!と非常に感動した。

「ミーサオ、そんなに好きじゃなかったけど
ここのは好きです♪」

そんな感じ。


お腹も一杯になり、満足したところでお手洗いへ。


個室に入ると、なにやら便器のふたの後ろが光っている。


(え!?さすがMY WAY シーフード店!
入り口のみならず、こんなところにまで水槽が!?)

と、おそるおそるふたを下げてみると。。。






なんじゃこりゃ?


この意表を衝いたトイレタンクのチョイス!
一流です☆


堅焼きそばと小便小僧を楽しみたいなら

→MY WAY(24 Nguyen Gia Thieu)


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アジア在住の日本人によるブログ

2009/11/21

中途半端に越南ミュージックシーンに触れてみる


日本ではなにをしていたんだっけ?と
不思議になるほど夜が長い。

TVの調子が悪く、NHK worldやCNNが
映らなくなってしまったの

音楽チャンネルをよく見るようになった。

そこで気になるのは、ベトナムのビデオクリップ
には、やたらとストーリー性があることだ。
むやみにドラマ仕立てで、クライマックスは
ドラマチックに演出したいのかなんなのか
曲を一時停止させることもある。
いいのか?それで。

ストーリーが気になって、もはや音楽どころではない。

私が最近気になるビデオクリップはコチラ

歌のタイトルは「Lời Thú Tội Ngọt Ngào」

(Lời:言葉、Thú Tội:自供する、自白する
Ngọt Ngào:言葉巧みに)

調子のいい自白?そんな言葉にダマされないわよ?
。。。両手をついて謝ったって許してあげない♪?

とにかく、ストーリーが作り込まれているのだ。

「恋人が鼻血を出して倒れ、帰らぬ人となり
泣き崩れる男性」というパターンも何度か見たが、
「重い病気=鼻血」が今、人気なのだろうか?
その前に、ビデオクリップでかわいらしい女性が
鼻血を垂らしているのはありなのだろうか?


もちろん「日本海を背負って歌っている大御所」的な
普通(?)のビデオクリップもある。


突っ込みどころが多いのはビデオクリップばかり
ではない。

前に見た音楽番組(?)では、司会者が視聴者から
寄せられた手紙を読んだあとに音楽が流れるのだが
ビデオクリップの下の方に、延々

「別れても、Mを愛してる!」
「俺が間違ってた。Sを忘れられない」
「ずっと傍にいてほしかった。。。」
「お母さん、どうしていなくなったの?
頑張って勉強するから戻ってきて!」

などなど、視聴者からの重いメッセージが
流れ続けている。

以前、神社でふと、他の人の下げた絵馬を見ると

「あの人が無事にお勤めを終えて
戻って来れますように」

というお願いがしたためられており
自分の浮かれたお願いなどどうでもよくなった
覚えがあるが、そこまで重くないにせよ
彼らの切実なメッセージの前では楽しく音楽を
聞く気分は消し飛んでしまう。


純粋にベトナムミュージックを楽しみたいなら
ZING mp3がいいのではないかと思う。
ZING KARAOKEではカラオケも楽しめる。


よし!Đàm Vĩnh Hưng(渋声の男性歌手。
売れているらしい)でも覚えるか!


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2009/11/14

ベトナムのおばさんになりきってみる


ベトナムの美しい伝統衣装、アオザイ。

しかしハノイの町中は、パジャマ姿の若い娘と
ほとんどパジャマのような「アオババ」と呼ばれる
民族衣装(?)を着たおばちゃんであふれかえっている。


「世界の民族衣装を制覇する会」の会員である私は
(着物とアオザイしか着た事がないが、
制覇したいという思いこそが大切なのだ)
このアオババを着ないわけにはいかない。


早速、ホム市場(chợ Hôm チョ ホム)に行き、
アオババを探す。
旧市街でカゴやザルを自転車に山積みにして
売り歩いているおっちゃんからノンnónを買う。

そしてできたのが。。。これ。

調子に乗って、日本の友達に送る
「結婚式メッセージビデオ」を撮るため
この格好で湖をぶらつく。

ちょっと恥ずかしい。
しかも、披露宴で流されたそうだ。。。


そういや、アオババって声調はどうなっているのかと
Wikipediaベトナムに尋ねると、áo bà baだそうな。
そして、ソン ナムさんとかいう作家によると、
bà baというのは中国系マレーシア人のことのようだ
。。。わかったようなわからんような☆


更に日本語のサイトでは「アオザイより丈が短く、
前2枚、後ろ1枚の計3枚の布で作られているため
(ベトナム語で3はba バー)アオババと呼ぶ」と
書かれている。

。。。中国系マレーシア人はどこへ?

そして、どの写真を見ても
アオババは前開きだ。
どちらの形状も町中で中年以上の女性が着ており
どちらもアオババだと思い込んでいたが。。。
私が正統なる民族衣装だと信じて買ったものは
単なるパジャマだったんかい!!!

でも、これはこれで着心地がよい♪

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