2010/09/26

「妊婦は二人分」をあらためよ!


今更、日本人とベトナム人の価値観の相違を
つべこべ言ってみたり、ましてや優劣を
つけてみたりなんてことはしたくないが。。。


ベトナムの妊婦!でかすぎだろ!!!


「妊婦は出産までにダチョウの卵を7個食すべし」
とか、どんな風習やねん!病気になるで!


日本では、元々の体格によって差はあるものの
妊娠中の体重増加は10kgまでにとどめましょう
としているのに対し、ベトナムでは
「食えや肥えろ」で15〜20kg増は当たり前。
そして、産後は元の体型に戻ることはない。。。

私などは日本にいれば、超標準的妊婦だと思うのだが
ベトナム人にかかれば
「ちっちぇ!!(腹)ちっちぇ!!
bé quá!ベー クワー!」

「何kg太ったんや?まだそんなもんか!?
もっと食べなあかんっ!!」

「。。。病気なの?」

と、散々な扱いだ。

「いやいや。普通だし。順調だし。。。」
と反論するが、あまりにベーベー言われ続けると
不安になる。

だからというわけではないが、
「母親学級」に参加してみることにした。
フレンチホスピタルのプログラムで、
外国人向けはないらしく、ベトナム人に
混じって受講することになった。
(毎週火曜午前、全5回だった)

25週から母親学級に参加するなんて遅すぎかと
思ったが、普通は30週から参加するのだという。
驚き、理由を尋ねると

「あまり早く受けても忘れるから」らしい。


。。。。。。。。。。。ふ〜ん。

教室に入ると、確かに明日にでも生まれそうな
人達ばかり。
プログラムの内容は
第1回:基礎知識
第2回:出産時のあれこれ
第3回:妊婦体操
第4回:赤ちゃんのお風呂の入れ方
第5回:授乳のあれこれ
ってな感じ。


もちろん母親学級では「食えや肥えろ」の
指導はしておらず、「栄養バランスが大事」
「肥えすぎると妊娠高血圧症になるぞ」と
教えていたので、安心した。

しかし、私のほかは30週以上の妊婦たち。
「時すでに遅し」かもしれぬ。。。

余談だが、某知人が
「ベトナムの妊婦って、大きいのもそうだけど

鼻赤い人多いですよね?

あれって、妊娠高血圧症の一歩手前らしいよ」と。

それを聞いてからは、妊婦を見れば
鼻をチェックするようになってしまった。
(クラスにも何人か「一歩手前」が。。。)


そんな母親学級。
オールベトナム語で専門用語も多く
話す速度も速いので半分もわからなかったが
ツッコミどころも多く、それなりにためになった。

で。新たに仕入れたベトナム語は

・rặn ザン:いきむ
・cơn co コン コー:陣痛
・rau ザウ:胎盤
・vú ブー:おっぱい
・bú ブー:おっぱいを飲む
・núm vú phẳng ヌム ブー ファン:陥没乳首

などなど。

文脈などから意味を自分で推測したので
合っているかどうかわからないものもあるが、
「胎盤」と「野菜」が同じ単語だったり
よりにもよって「おっぱい」と「乳を飲む」が
同じような「ブー」って発音だったりと
(vとbの区別なんてできないから!)
なかなか面白かった。


ここで、ふと気付いたのだが。

健診の時は通訳がいるので、安心だ。
でも夜間や土日に急に産気づいた時は?
そして、分娩時に通訳がつきそってくれる
わけじゃない。

えっと。。。陣痛でパニックになった頭で
医者の指示なんて聞き取れるのか!?
事前に打ち合わせしようにも、
そのときに居合わせた医者が取り上げるって
話しだし。。。


。。。うわあああああああああああ。


予習しとかないと!えっと。。。えっと。。。


「できるだけcắt sinh môn カット シン モン
しないでください。。。」
(cắt sinh môn:会陰切開)
注:↑この単語は文脈からの推測で、
辞書に載ってなかったので不確かです。
※会陰切開:赤ちゃんが出やすいように
あの部分を切ること。勢いで裂けてしまうと
切られるよりも治りも遅く痛い。
ただし、あの部分の伸びがいい人は切らなくても
済むとか。



重要なのは本当にそこか!?私っ!!!


そして本番(?)当日。
(カットシンモン!カットシンモン!)を
頭の中でぶつぶつ繰り返す私の前に
フランス人医師が現れたりするんだろうなぁ。。。


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2010/07/25

1/どこもかしこも妊婦だらけ


ベトナムは妊婦が多い。
どこに行ってもごろごろいる。

妊婦は法律で守られているため、
大きなお腹でぎりぎりまで働いている。

そんな右を向いても左を向いても
妊婦だらけの妊婦天国ベトナムで


妊婦の仲間入りしました☆


もうすでに7ヶ月目突入!

今年の3月はじめごろ。
メイドインUSAの検査薬で陽性反応が出て
まず迷ったのは「どこの病院に行くか」

産前産後に父親が傍にいる状態を夫婦で望んだため
「帰国出産」という選択肢がまず消えた。

残るは外資系病院で産むかローカルで産むかだ。


私はトゥイー姐さんとこの娘カインの旦那の
お母さんが産婦人科医なので、彼女の病院に
お世話になればいいのではないかと思っていた。

前々から「ローカルの産婦人科病院はキテいる
という芳ばしい噂を耳にしていたのだ。
※注:ここでいうローカル病院とは国立を含む。

「入院中は他人とベッドを共有。更にその床にも
人が転がっており、まるで野戦病院のごとき有様」

「分娩は集団分娩で、大勢の妊婦が扇状に並べられた
ベッドに横たわり揃ってM字開脚。その中央に医師」

「カーテンがなく、受付からも診察の様子が丸見え」


野戦病院!?なんておいしい経験なんだ♪

しかし、私の野望は夫の手により
すぐさま刈り取られた。ちぇっ。


「命賭けてネタに走ろうとすんな!」と。

そんな大げさなぁ〜。みんなローカルで無事
産んでますや〜ん♪とへらへら反論するも

「異国の地で産むってだけで心配なんだから
少しでもリスクの少ない外資系病院に行って
親を安心させろ!!頼む!」と説得されると弱い。


そんなわけで、日本人がひと月に一人は出産
しているという「フレンチホスピタル」
お世話になることに☆

ここのマタニティパッケージとやらが
10回の検診と出産・入院1泊で2,000ドル
ベトナム語もフランス語もわからなくても
日本人通訳がついてくれるので安心。

日本の妊娠本などを読んでいる限りでは
検査内容も同じようだし、清潔だし
特筆すべき点なし。

ローカルを期待した方々、すみません。


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2010/06/17

○○地獄(お引っ越しのつづき)


新しいおうちは家具付きではないので
洗濯機、冷蔵庫、PC机、ベッド、洋服ダンスetc
を自分で購入しなくてはいけない。

家電製品はNguyen Kimという量販店。
PC机やベッドはUMA(IKEAのような家具屋)
洋服ダンスや棚はDe La Thanh通り。
(数100mに渡ってローカル家具屋が並ぶ通り)


一人暮らしの頃、私の部屋は
「おかんが家具を揃えた浪人生男子の部屋」
のごとく味気ないものだったのに対し
夫の部屋は「俺のアジト」的なこだわりに
満ちていた。

そんな二人であるからして、家具の購入は
自然と夫が主導権を握り、
「背の高い家具が多いと部屋が狭くなる」
「基本色を決めてあわせていかないと」などと
熱く主張し続ける夫の隣りを、私は
「君の好きなように決めてくれたらいいよ」と
あっちこっち歩くことになる。


また、新しい家はインターネットも自分で
契約しなくてはならない。
ベトナムではVNN、FPT、Viettelの三社が主に
インターネットを提供しているらしい。
友人いわく、VNNはあまり普及しておらず、
Viettelは外国人の契約は不可とのことだったので
FPTに頼む事に決めた。

ここでも夫に回線速度がどうの○△がどうの
言われるも、ちんぷんかんぷんの私。
とりあえず、FPTのお姉さんに来てもらい
「1階と2階で使えて速いや〜つで!」と注文。

フン王キャンペーンとやらで
1年契約すれば工事費無料、6口モデム無料、
1年分の使用料で13ヶ月使えます!etcという
サービスを申し込む。

月額使用料は50万ドン(約2,500円)
もしないくらいだった。


家具も購入し、ネットの契約も済ませ、
二つの家を行き来しながらちょこちょこ掃除をし
荷物も移動していた。。そんなある日。


玄関に入ると、なにやらふくらはぎが
もぞもぞする。
急いで電気をつけると、黒ゴマのようなものが
足やすねにぷちぷちと。。。
元々、お嬢様育ち(?)である私は夫に
「ふふ。なにやら虫が。。なんでおじゃろう?」と
おっとりした口調で問いかける。


夫「。。。。ノミだぁぁぁぁぁ!」


私の頭の中。
(蚤。。。そういや寄生虫学で習いましたわ。
ネコやイヌなどほ乳類に寄生し、吸血して。。)


私「。。ノミか!!!(初めて見た)」


自分の足にくらいついた虫が害虫であることに
やっと気付き、手で払いのけるも、
払っても払っても、まるで床から沸き上がる
ように、まとわりついてくる。(夫も同様)

地獄のような状況に発狂しそうになりながら
殺虫剤をまき散らす。
なんとかノミを振り切って2階、3階にあがると
少ないながら、そこにもノミが跳ね回っている。

「ここも。。。ここもかぁぁぁぁぁ!!!
全て焼き払ってやる!」

自暴自棄になりそうな気持ちをぐっと堪え
ひたすら掃除。
その後、毎日「殺虫剤+掃除」を繰り返したら
ノミはいなくなった。
しかし、ネコなど動物はもちろん飼っておらず、
それどころかまだ住んでもいなかったのに、
スイートホームが恐怖のノミ屋敷に化けていた理由は
未だもって不明のままである。


ちなみに夫はノミ発生初日、嬉々としてノミを潰し
「ノミは体が固いから、指じゃつぶれないよ。
爪と床でぎゅっとやらないと!
今日は俺、100匹くらい殺しちゃった♪」と
無邪気に語っておりましたが、
のちに「潰すとが出てくる」と判明。

それからは、水を入れたペットボトルに
捕まえたノミを入れ、溺死させる戦法に切り替えて
おりました。ノミの入った水を片手に

「これがホントの飲み水(ノミ水)」

と、夫が爽やかな笑顔で言った時には
いろんな疲れがどっと押し寄せ、
脱毛しそうになりました。。。

夫よ。。。KYなおやじギャグを発するのは
老化の始まりだぜ。。。


あれから1ヶ月。
ノミは完全にいなくなり、
膝下にたくさんあった噛み痕とかゆみも消え
自分の足のほくろをノミと勘違いしパニックを
起こす事もなくなり、今は平穏な暮らしを♪。。。


送ってるはずだったのになぁ。。。(遠い目)


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2010/06/10

基本的におうちでゆっくりが好き


「大便ネタ」で更新が途切れるのは嫌なので
真面目にブログを更新する事にしよう。

この空白の3ヶ月になにをしていたか?

。。。ひとつは、引越しですわ。


去年9月に日本からやってきたときは
急いで探した割にはいいところだと思ったが
半年も住んでみると、不満は出てくる。

まず、月450USDと家賃が高い。
(安いと思った方はランチおごってください)
アパートの5階に毎回登るのが辛い。
(え?エレベーター?ねえよ!!!んなもん)
おまけに最上階なので、この季節暑い!

そして、うちのかわいい夫の仕事場がない。
彼の商売道具デスクトップPCの置き場がない。
(変なところにPCを置いて作業してたら
肘に痺れがきて、仕事どころじゃなくなった)

そんなこんなで引越し☆

家賃を下げる為には、今回もVIETLAND
世話になるというわけにはいかない。

今度こそは「mua & ban」でお部屋探し♪と、
ムアバン新聞を買ってみたが、収穫なし。

トゥイー姐さんの亡夫の弟・キーおじさんが
家を買い、部屋があまってるというので
見に行くも、狭すぎた。

連日「肘が痛いよぅ〜」と訴える夫のため
夜なべしてmuaban.net(ムアバンのネット版)
をくまなく探し、10軒余りをピックアップする。

次の日、めぼしいものからどんどん電話する。
「もう貸してしまった」
「ちょっと古い家なので外国人には厳しいかも」
「外国人OKか大家に訊いてみないと。。。」etc

もうあきらめかけた6軒目で
「なに人でもOK!見にくる?」と言われた。

「3階建て一軒家。40㎡。ベランダ15㎡。
床、階段木造。エアコンあり。台所棚、ガスレンジ」

。。。月500万ドン(約2.5万円)

(その安さとウェルカム具合には必ず裏がある)と
あまり期待せずに見に行った。

が、予想に反して、家は素敵だった。
路地はローカルだが、部屋はタイル敷きではなく
フローリング。しかも、広くて涼しくて奇麗。
広告に偽りなし!!!外国人だからと家賃を
ひきあげられることもなし。


即決!!!


早速、大家さんの家に契約に出向くと、
なんでも婿さんが建築家だそうで
これまた素敵なおうち。
そして、自分で「私達は徳が高い」というだけあり
雛人形七段飾りかと思うような立派な神棚が
2階の部屋を占拠していた。
契約前には私達の干支を尋ね、なにやら
お札に書き付けると、それを燃やし始める。

(え?なに?なんのまじない!?)


「。。今年、女の子が生まれるととてもいい!
来年なら、男の子!

。。。契約、関係ないしっ!!!

いや。
「私達家族とあなたたちは相性がよくないので
貸せません」と言われなくてよかったけども。


「いい家が見つかってよかった〜♪
これは掘り出し物だよ!」と喜び、家路につく私達。
この後、○○地獄が待ち受けているとは知らず。。。
(つづく)


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2010/05/27

ご無体な。。。


先日、とあるローカル喫茶でお茶をした時のこと。

炎天下をさまよい歩き、乾ききった喉を

đen
đá デンダー」(アイスブラックコーヒー)
(đen
黒、đá 氷)

で、潤していた。
カフェ中毒の私にはこのひとときがたまらない。

そして10分後、一つの予感が私を貫いた。


(う。。。うんこ出そう。。。)

私は涼しい顔で立ち上がり、トイレへ向かう。
そこで私を待ち受けていたのは
恐怖の便座なしトイレ。

小さいほうでも大きいほうでも便座のお世話になる
女子にとって、便座の有無は死活問題である。
中腰で事を済ませようかと思うも、事態が事態なので
しっかりと座りたい。でも便座がないので座れない。

そんな時、ベトナム人は便器に上って
ウンチングスタイルをとる。
要するに。。。こう!
            by.Pista

私もスマートにこのスタイルを実行しようとするが
便器がガタガタして、なかなかうまく座れない。
それでもなんとかお勤めを果たし、水を流そうとすると

Cấm đại tiện カム ダイ ティエン
     (大便禁止!!)

(Cấm 禁ずる、đại tiện 大便する)

という張り紙の文字が目に飛び込んできた。
便座に気をとられて全然気がつかなかったよ。

百戦錬磨のこの私。
トイレだと連れてかれた先が水牛小屋だろうが
豚小屋だろうがひるみませんよ。
でも、してしまった後に「するな」と言われても。。。
しかも、普通の洋式便所で「大便禁止」ってあなた。

(いいよ、流しちゃえ)
。。。よく見ると、排水口が小さい!
備え付けのホースじゃ私の立派な作品は流れない。

しかし、さらに私を打ちのめしたのは
「大便禁止」の下に書かれた言葉。

「違反したら罰金5万ドン!!(約250円)」

罰金を払うのはいい。
でも、自分の排泄物を人様に見られたあげく
こんな事で説教を食らい、罰金をとられるのは
ものすごく情けない。

というわけで、トイレの中にあったバケツで水を汲み
なんとかいなくなってくれた時には心底ほっとした。
その後、明らかな便所長時間占拠・挙動不審のため
店員にトイレをチェックされていた。


私は言いたい。
コーヒーを飲んだら、もよおしてくるのは
私だけではないはずだ。
大便禁止の便所を持つ喫茶店なんて
真剣に商売をする気があるとは思えない!!
即刻、改善するべきだ☆


3ヶ月もブログを放置して、こんなネタ。。。
とりあえず、大便禁止のベトナム語を覚えて
帰ってください。。。


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2010/03/09

ネタ切れを世界最強動物動画でカバー


ベトナムにやや疲れた夫の心を癒そうと
動物を愛でにトゥーレ動物園へ。

園内のここかしこで工事が行われており
見れない動物もいましたが、大好きな動物たちに
すっかりご満悦の夫。

この動物園はやたらとサルが多いのですが、
サル(khỉ ヒー)たちを見ては、お得意の
「khỉ thật!ヒー タッ!(くそっ!Oh,shit!)」
を連発し、はしゃいでおりました。
(前回の日記参照)


サル、シカ、ヤギ、ヒツジ、鳥類、ワニ、
よくわからない小動物たち。。。



そして、カバ(hà mã ハー マッア)

鈍そうなでかい図体とぼんやりした顔で
動物園ではほとんど水から上がってくることもなく
動いてる姿もめったに見られないカバだが、
アフリカでは最も危険な野生動物だとされている。


そんなカバが、ベトナム人に竹竿で突かれていた。



どうやら、病気のカバに注射を打とうと
していたらしいのだが。。。

珍しいものが見れて、ますますご機嫌の
夫なのでした。

※私がぶつぶつとつまらぬことを言っているのは
気にしないで下さい。


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2010/03/07

かわいい夫のトラウマ


かわいい夫は全然ベトナム語が話せない。
話せる言葉といえば

「Chào チャオ」(こんにちは)

「Cảm ơn カーム オン」(ありがとう)

「Cho tôi 〜チョー トイ」(私に〜をください)

「một chút モッ チュッ」(少し)

くらいのものだ。

最近、ベトナム語字幕付きの英語番組で
「OH!SHIT!(くそっ!)」などと
言っている時に

「Khỉ thật!ヒー タッ!」と字幕が出ているので

それを覚えてしまった。
彼が使う場所を間違えないことを祈る。


そんな「こんにちは」と「くそっ」しか
話せない彼だが、私が隣りにいなければ
タクシーにも乗れないし、買い物もできないと
いうのでは、生活に困難が生じる。

そこで、獅子が千尋の谷にわが子を落とすように

私も、かわいい夫を一人で市場へ買い物に行かせた。
市場といえば、ベトナム人でもかなりの気の強さと
テクニックを要求される場所だ。


30分後、彼は電話をかけてきた。

牛肉500gで15万ドン(約750円)
とられた」と。

彼女の言い値が聞き取れず、まごまごしていたら
さっと札を奪い取られたらしい。

私は「こないだ、牛肉1キロで8万ドンだったのが
なぜ量が半分なのに値段が倍になるんだ!」とキレ、
牛肉屋のおばちゃんに電話を代わってもらい
「10万ドン返せ!」と訴えるも
「アロー?アロー?あれ、聞こえな〜い」と
下手な芝居を続ける。

仕事中だったため、かわいい夫を救出にも行けず
彼にあきらめるよううながした。
夫は私に電話をかけてくる前に、一度その場を
離れているし、ベトナム語も話せないのだから
ベトナム最強ともいえる「市場のおばちゃん」に
かなうはずがないのだ。

しかし、彼はあきらめなかった。

彼女を大声でなじったり、暴れたり
「ヒー タッ!」と叫んだりせずに
ただじっと、彼女の店先で
「một trăm nghìn モッ チャム ギーン」(10万)
と繰り返し言い続け、なんだなんだと寄ってくる
ベトナム人に日本語と図で
「このおばちゃんに10万ドン取られた」と訴えた。

1時間後、彼女は涙目になり、奇声を発しながら
夫に10万ドンを返した。
そして帰る彼の背中に「二度と来るんじゃねえ!」
と思える言葉をわめき散らしていたそうな。


夫。。。怖い。。。

暴れる男より、余程たちの悪い男に会ってしまった
おばちゃんにちょっと同情☆


夫の方でも、意地になっておばちゃんを泣かせてまで
10万ドンを奪い返した事に、さすがに心を痛め、
落ち込んでしまった。


その後、夫は市場に入れなくなった。

※現在リハビリ中で、私と二人でなら市場で
買い物できるまでに回復


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2010/02/02

ためにならない性教育のおはなし


ベトナムの性教育はとても遅れているようだ。

日本のように「性教育ビデオ観賞会」は
行われないらしい。
今思うとあれは、遠足や体育祭などと並ぶ、
小学校の素敵な思い出の一つだ。

それはそうと、ベトナム人は性に関して
あまりに無知なので、外資系の会社では、
社員教育に性教育が含まれているという。
本当だろうか。

どの程度に無知かというと、
「初潮の時にパニックを起こす」
「ブラをつけるとガンになると思っている」
「処女膜がなにかを知らない」
「精子を飲むと妊娠すると思い込んでいる」
らしい。(by VIETJO


なるほど、そうなのかと思っていたら、
本屋で一冊の性教育本を見つけた。
韓国のマンガをベトナム語に訳したもので
「お年頃の悩み☆カラダって本当に不思議」
的なタイトルがつけられている。

母親にその本を買ってくれとねだる子供の横を
(買っておやりなさい)と念じながら
すり抜け、本を手にレジへと向かう。

読んでみると、なかなか面白く、内容が濃い。
ブラジャーひとつにしても、その選び方、サイズ、
着けかた、洗いかたetc事細かに書かれている。

みんな!この本をしっかり読んで勉強し
世界で最も中絶率の高い3カ国の一つという汚名を
早いとこ、払拭してほしい!


わたくしは、エロな好奇心からこの本を
手に取ったのではもちろんなく、身体の仕組みに
関わるベトナム語について勉強しようと
一教材として、この本を買った事をここに
明記した上で、新たに習得しました語句について
ご紹介させていただきます。


「へ〜。。。男の子の生殖器官を
"quả ớt"(クワー オット:とうがらし)
って表現するんだぁ〜」

。。。以上です。


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2010/01/27

応援してあげたいベトナム人


仕事の関係から、ハノイで日本語センターを
運営しているベトナム人と知り合いになり、
先日、彼のセンターを見学した。

彼はハノイ大学で日本語を勉強し、
現在ボランティアでベトナム人に日本語を教えている。
完全に学費がmiễn phí ミエン フィー(タダ)なので
生徒は数百人と多いが、先生の数が
間に合っていないらしい。
特に日本人の協力者が少ないようだ。

ちなみに彼、ミンさんの職業(?)はお坊さん。
ベトナムの坊主の給料がいかほどかはわからないが、
ただの暇つぶしでないことは確かだ。

彼と彼の大学時代の同級生たちがお金を出し合って
事務所を兼ねた一軒家を借り、共同生活をしながら
夜、近所の中学校の教室を借りてセンターを運営している。

私が見学したのはまだ「あいうえお」を習っている
クラスで、日本語は全く話せない。
授業に遅刻した際に「先生、遅れてすみません。
教室に入ってもいいですか?」と暗記したセリフを
話すのみだ。
それにしても、最初に叩き込まれるのが
このセリフ。。。☆

「遅刻するな!」「隣りとおしゃべりするな!」
「教科書を忘れるな!」「声が小さい!」
そして、習っているのは「あいうえお」
今のゆとり教育はどうか知らないが、自分の小学校時代は
こんな厳しさだったなと思い出す。

そして、先生たちは日本語はもちろん、その教授方法も
勉強しているようだ。素晴らしい。

こっちは
「pista先生、促音を使った単語の例をお願いします」
なんて言われても、

「え!?ソクオンってなに?。。。え?”っ”?
小さい”つ”なら、小さい”つ”って言ってよ〜。
促音なんて言われてもわかるわけねえべよ」
と返答し、「本当に日本人ですか?」と言われる始末。

え!?もしや「促音」常識!?

おまけに意外と思いつかないもので、唯一
「おぱい」が頭をよぎったが、
そんな言葉を黒板にでかでかと書き

P「おっぱい!!」
生徒30人「オッパイ!!」
P「おっぱい!!」
生徒30人「オッパイ!!!」
と、大合唱するのはさすがに気がひける。

そしてやはり、ベトナム人の日本語学習者の多くは
「つ」(大きい方)が発音できない。
P「つ!」
生徒「ちゅ!」
P「ちゅじゃなくて、つ!」
先生「ちゅ!」
生徒「ちゅ!」

先生も自信たっぷりに発音できてないし☆

文法やなんかはベトナム人だけで教えられるが
やはりネイティブがいないと発音は難しい。


そんな「ミン日本語センター」(→ブログ

ボランティアで日本語を教えてくれる日本人を
募集しています。(などと、勝手に宣伝)

ベトナム語は話せなくても構いません。
日本語教育の経験不問。
授業は月〜土曜の18時〜20時。
授業後はローカル式の食事で先生たちと交流♪

日本からの短期留学生等も歓迎!
彼らとの共同生活が苦にならなければ、
10〜15ドルも払えば、寝床提供。
昼は学校で勉強、夜は日本語を教え、ミンさんや
その他スタッフからタダでベトナム語を
教われます♪
(しまった!おととし知っていれば。。。)

日本語を教えてみたいあなた!
現地ベトナム人と交流を持ちたいが
きっかけのないあなた!
ボランティアに参加してみては?
(などと、勝手に宣伝)

※ご興味のある方はコメントいただければ
ご紹介します。


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2010/01/26

ăn bạch tuộc☆タコ食


タコを食べるのは日本人くらいなものだ。

そんなわけがない。
あんなにおいしいものを日本人だけが
食しているなんて到底考えられない。

地中海諸国でもアメリカでも韓国でも
タコは食べられている。

では、ベトナムはどうなのか?

そもそも、魚といえば、一般に淡水魚が
食卓に並ぶベトナム(
少なくともハノイは)
タコなぞ食べるのか?
※イカはよく食べられている

あったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

路上炭火焼屋の看板に
bạch tuộc
バイッ トゥオッ(タコ)」の文字。

これは食べるしかない。

ここはLò Đúc ロードゥック通りの一角にある
炭火焼屋だが、チャンフンダオ通りの
文化宮の
真ん前にも、同じように蛸を出す店があった。



結論から言うと「タコうまぁ〜!!!」
日本のタコよりも少し柔らかく
マリネ風の味付けが絶妙♪

特にロードゥック通りの店は肉によって
味付けを変えているので、飽きない。


焙った肉を塩とトウガラシにライムをしぼった
タレにつけて食べる。
お好みで、添えられたノコギリコリアンダー達と
一緒に食べる。
大好きなđậu bắp ドウ バップ(おくら)も焼く。

そこにビールをきゅっと♪堪えられませんなぁ〜。

チャンフンダオ通りの店は肉の味付けは
全部同じだが、変わった肉があって楽しい。
cá sấu カー ソウ(ワニ)」や
lạc đà ラッ ダー(ラクダ)のおっぱい肉」に
もちろんタコ♪
ぷらーんと下がった電球の下で食べる
この雰囲気もまた好き。
(写真は人が少ないが、直前まで混んでいた)

ベトナムでタコが食べたくなったら
足を運んでみる事をお勧めします。

ただし、7時くらいからようやく炭を
おこしはじめるので、早く行き過ぎると
ひたすら待つ羽目になる☆
でも、待つのも苦にならないわ!!とばかりに
開店時から人が待っている。
ハノイに新しくできた鮮魚店(築地)でも
タコを買う事ができる。安い。
生きたままぶつ切りにしてタコ刺し、余ったタコは
米と一緒に炊いてタコ飯。

生でよし、炊いてよし、焼いてもよし。
もう!タコ、最高!!!


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2010/01/06

THE 将軍


明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします☆

さて、リクエストのあった将軍のおはなし。

実は将軍とはハノイに戻ってから一度も会ってない。
帰国前に「すっぽかし」を食らってから、一度も。

ただ、連絡はした。「戻ってきたよ」と。

返事なし。

帰国前の彼女は若年性痴呆症にかかったのかと
心配になるほど物忘れがひどく、自分で変更した
授業時間を忘れて私を待っていたり、逆に私を
待たせたりしていた。

きっと、私のことは忘れてしまったに違いない。


数週間後、萌え先生にメールした。
こっちはすぐに返事が来た。

「戻ってきたんでしょ?THOI先生(将軍)から聞いたよ」

。。。返事くれよ。

すねて、将軍から返事が来ないことを訴えると

「彼女は結婚が決まったから忙しいのよ」と。


。。。結婚!?


すぐさま、将軍にお祝いメールを送ると、今度は即座に
「誰から聞いたの?そんなわけないでしょ。
もし結婚が決まったら、すぐにPASTA(仮名)
教えるわよ。

誰だ、パスタって!PISTAだよ!ピスタ!

どうやら、帰国の時点で登録は抹消されたようだ。
そして、他の人の証言によると、結婚の事実もないようだ。
それにしても、萌え先生も悪意があるのか冗談なのか
たまにこういうつまらない嘘をつく。


その後しばらくして、とある音楽祭があった。
私は用事があり行けなかったのだが、
参加した友人によると、他の人から誘われて
将軍がその音楽祭に現れたらしい。そして、

「なにこれ!?軽音楽じゃない!
私、こういう音楽嫌い!」

と言い捨てて、立ち去ったらしい。

まさか「バンド=不良」という昭和な考えをお持ちか?
そういう短絡的な思考は彼女ならあり得る。

嗚呼。彼女のために(?)二胡を演奏した日々が
まるで夢のようだ。


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