2009/06/25

この紙切れをいつか使うだろうか?

帰国前、テストを受けた。
お忘れの方もおいでかもしれないが、このベトナム滞在の
目的は「語学留学」
だが、学習期間も内容もほとんど自分次第という学校で
卒業証明なんてものはなく、1年の勉強の成果を
形にするには、学力テストを受けて、成績証明書を
もらうしかないわけで。

というわけで、テスト2週間前から猛勉強。
友達からは「もしだめでも、一年は無駄じゃないよ!
たくさん友達できたじゃん♪」と森田健作ばりの熱い
セリフをいただいたが、落第はきつい。
即仕事に必要なわけでもないし、紙切れ一枚どうってこと
ないんだけど、あまりにひどい成績だとさすがにね。
10年前に取得した某国家資格すら今では履歴書のにぎやかしの
一つでしかないので、そんなものだと言ってしまえば
それまでだが、それはこの際置いておこう☆

めっちゃビビリでちょっとした試験でも
ちびりそうになってしまう私。
本当はレベルBを修了したときテストを受け、
慣らしておけばよかったのだが、例のごとく将軍が
「テストには100ドルかかるのよ!
レベルCが終わった時でいいわよ!」と言うもんで
それならばとあきらめた。
でも実際は
テスト18ドル。(個人授業3時間分)
紙っぺらの証明書は+10ドル。(忘れたけど確か)
赤い表紙付きの立派な証明書にすると+30ドル位。

。。。。。適当にもほどがあります。


よく調べなかった私にも責任があるとして
過去のことはほじくりかえさないておきましょう。

で、肝心の今回の試験。
テスト前から「当日は担任の先生がついて
答えを教えてくれる」と噂があり
実際将軍からも「いつ受けるんだ!?
私が監督するから心配するな!!!」と言われていた。

しかし当日、「え?今日だっけ?用事あるから無理」

。。。却ってよかったといえばよかったんだけど、
胸にしこりがのこるのはなんでだろう?
まじめに将軍とつきあってると、心臓に結石
できそうだ。


結局、主任のチン先生が監督についてくれた。
彼はとてもいい人なのだが無愛想なので怖い。

まずはヒアリング。チン先生はゆっくり読んでくれたが
緊張のあまり、内容が一つも入ってこない。
もう一度繰り返してもらうもやはり右から左。
頭の中はエンドレスで
(あああああああどうしよどうしよ)のみが
繰り返されている。

仕方がないので想像で答えを書いていると
目の前で彼は他の生徒のテストの採点をしだした。
ものすごく気が散る上に、10点中9点以上をはじきだす
優秀な学生の答案で、テスト真っ最中からすでにへこむ。
あれはなんの罠だったんだろうか?

次に読解と作文。テスト用紙を配ってしばらくすると
チン先生は退席していった。
作文は苦手。ブログは書きたいことがあるから書けるけど
お題を出されてとっさにすらすらと書けるような
器用さは持ち合わせていない。
散々考えあぐねて10行にも満たないくらいの
しょっぱい文章で提出した。

最後にチン先生が戻ってきて、スピーキングのテスト。
テストっていっても、先生と世間話してる程度の会話。
多少ほっとして気が緩みつつも、頭の中は多々の反省事項が
うずまき、うつろな状態で話している。
そのとき、先生が夫の職業について尋ねてきた。

「ようわからんけど、パソコン(máy tính マイティン)
仕事しとるみたいですわ」と言おうとして口を滑らせ
「マイティン」を「ラムティン(làm tình):性交する」
と言ってしまった。


。。。わしの夫は男娼かいっ!!!


ティンは一緒だけど、声調が全く違うのに
なぜ間違えたのか、未だにわからない。。。自己嫌悪。
幸い、チン先生は聞こえなかったらしい。と、思いたい。


なんだかんだ散々だったが、なんとか合格


それにしても、あんなにダメだった作文が7割とれてる
ってことは、「作文は文章が短くても面白くなくても
間違ってなければ、そこそことれる」という噂は
本当なのかもしれない。


コメントもしくは↓をクリックいただけると
元気が出ます

☆☆☆にほんブログ村 海外生活ブログ ベトナム情報へ☆☆☆

☆☆人気ブログランキングへ☆☆

2009/06/13

タムダオのスースー

帰国前のある日、将軍がピクニックに誘ってくれた。
ところが前日、私は女性の事情でかなり行く気を
そがれていた。


(トイレ少ない)×ベトナム(トイレ少ない)

      =土に還れトイレ


の可能性が高いからだ。

すると将軍から
「私。アレになっちゃったから、一人で行ってくれる?
友人には話しておくから」とメールが来た。

これ幸いと
「実は私もなんです!!残念だけど今回は。。」という
メールを返すと

「トイレあるからお前は行け」と。


。。。じゃあ、お前も来んかいっ!!!



などとは勿論言えず、いいなりの私。


将軍のいつもの暴君ぷりはともかく。
オール初対面のベトナム人だったが、親切な人ばかりだし
空気もきれいだし、言語学の先生がいて、ベトナム語を
教えてくれるしで、ピクニック自体は楽しかった。


おまけに行き先のTam Dao(タムダオ)は
私の好きなSu su スースー↓の産地☆
スースー:隼人瓜(ハヤトウリ)
こんな奇妙なものは日本にはないと思っていたら
しっかり存在していた。

皮を剥いて茹でたり、炒めたりして食べる。
(漬け物にもするらしい)
ただ、こいつ。皮を剥く時に汁が手につくと
水糊が薄く手にくっついたようなキシキシした状態となり
洗ってもとれない!
害はないが、見た目は皮膚病のようだ☆
ちなみに茎の部分も食べる。
にんにくと一緒に炒めるととてもおいしい♪
こんな細い茎に、さっきのでかい(しかも結構重い)
実がぶらさがってる。


ここで余談。
日本でベトナム語を習っているとき、教科書には
(おそらく辞書にも)

    quả = 果物。rau = 野菜。

とあり、なんの疑いもなく、そう覚えた。

しかし、日本人が「野菜」と一緒くたに捉えているで
あろうものも「実」なら
quả クワー、「葉もの」はrau ザウ
更に地中でできるものは、củ クーと区別しているのだ。


うーん。。。めんどくせっ!!!

語学学習とは、その言語の成り立ちの違いから
生じる
数々のめんどくせ!を乗り越えることなのである。


言語学の先生に大量のスースーをお土産にもたされ
ランチで呑んで、あまりおいしいとは思えなかった
「ハチの巣焼酎」を買い与えられ、家路につくのであった。


コメントもしくは↓をクリックいただけると
元気が出ます

☆☆☆にほんブログ村 海外生活ブログ ベトナム情報へ☆☆☆

☆☆人気ブログランキングへ☆☆

2009/06/08

路上ブンドウが食べたい!!!


帰国して思うことは、日本の食べ物は
世界一おいしいのではなかろうかということ。

自分が日本人であるというひいき目もなくは
ないだろうが、自分で自分の好きなものを思う存分
つくっているからということもあるだろうが
。。。とにかく日本食万歳♪


ベトナムにも日本料理屋はある。

一歩足を踏み入れれば(ここは日本か!?)と
見紛う程に『日本の居酒屋』してる店も確かにある。
そして旨い。

だが、たとえ日本の食材オンリーで作ったとしても
生粋の日本人が料理したとしても、そこにはなにかが
欠けている。

それは帰って気づいたことだが、
日本食は日本の空気が備わって初めて完成形なのだと。

なので今、世界一の料理を口にする幸せに浸りすぎ
ブログの更新もままならぬ。いひ♪(言い訳)

そんな毎日だが、ベトナムでしか決して食べられない料理
(気の抜けた類似品は日本にもあるにしても)が
なつかしくもある。


毎朝通ったbún đậuブンドウ屋。(路上)
他のではだめ!ここのじゃないと!!と
私を魅了した憎い奴☆
ふっ。。。今思うと、この「朝から揚げ物生活」
私の胴回りを劇的に変化させたのかもしれない。
しかし、当時は取り憑かれたように食べてたねぇ。。。
だまになった、そうめん似の米麺(ブン)と揚げたての
豆腐(ドウ)をハサミで一口大に切り、出してくれる。
ブンドウは基本、マムトム(エビを発酵させたくっっさいタレ)
につけて食べるが、私はヌクマム(魚醤)派。
邪道と言われようが構うもんか!
だって、ここのタレはよそみたいに作り置きでなく、
その場で他の調味料と混ぜて出してくれるから、
おいしんですもの♪
これをおなじみの野草みたいな葉っぱと共にいただく。

彼女の店が休みの日は正直へこむ。
早起きできなくて、売り切れの時もへこむ。
一日のやる気は、このブンドウにかかっていたのだ。

あまりに通い詰めたので、帰国当日の朝は
「今日はお金(7千ドン:約42円)は要らないよ」
と言われた。
今思えば、彼女のからっとした性格も好きで
通い詰めたのかもしれない。


なーんて、熱く語ってるけど、このブンドウ。
ベトナム人に「ベトナム料理でなにが一番好き?」と
問われてこれを挙げると、みな一様に反応がイマイチ。

「ニホンデ一番オイシイノは卵かけご飯デース」
と外国人に言われるくらい、
(おい!もっと他にあるだろ!)って食べ物なの、
もしかして!?いや。そんなはずは!?



こんなだから「路上生活者」と呼ばれるのかもしれない。


コメントもしくは↓をクリックいただけると
元気が出ます

☆☆☆にほんブログ村 海外生活ブログ ベトナム情報へ☆☆☆

☆☆人気ブログランキングへ☆☆