ベトナム人は「パーソナルスペース」がものすごく狭い。
一般的に人は(日本人は?)自分と他人との間に
その人との関係により、ある程度の距離をもって
接している。
具体的に数字にしてみると
・〜45cm:恋人や家族など、ボディタッチの容易な関係
・45〜120cm:友人と個人的な会話を交わす距離
・120〜360cm:一緒に仕事をするなど社交的な関係
・360cm〜:公式な場で公式な人と対面するような距離
もちろん個人差はあるだろうが、大概の人は
相手との間にそれなりの空間的距離を保つ。
鴨川の土手に一定の距離を置いて座る若者たち。
そこに座るカップルは自分たちの1m以内に
他のカップルが座ると、場所を変えるそうだ。
そうだ。人は他人との距離感の中で生活しているのだ。
だが、ここにはそんなものはまるで存在しないかに思える。
例えば、信号待ちをしているとき。
誰かが急に私の腕に触れてくる。
そして、こう言う。
「あんた。ここ渡るの?」
見ると、見知らぬおばちゃんがひっついている。
「そうだ」と答えると、彼女は
「may quá マイ クワー!!
(may 幸運、quá とても)
超ラッキーやわぁ。おばちゃん、ここ一人で
よう渡らんねん。めっちゃバイク多いやんか?
もう怖くて、怖くて。。ほんまラッキーやわ!」
と、腕を組んでくる。
(方言はイメージです)
マイ クワーやあらへんがな。
唐突すぎんで、ほんま。
ここベトナムでは、
「いつも乱暴で無愛想なクラスメイトが
お年寄りの手をひいて横断歩道を渡っていた。
意外と優しい人なのかも。。。きゅん」
なんていう少女マンガは存在し得ない。
おばはんの方から「手ぇひいてくれ!」と
手を握ってくるからだ。
初めて会ったのに「親密な距離」だ。
次に、会社の同僚・女子大生Hさん。
彼女にPCの画面を指しながら仕事の説明を
していると、彼女の顔が肩に乗っている。
二人並ぶと少し狭い階段を登る時。
彼女に先を譲ったら「いいえ、お先にどうぞ」
と言うので、先に登ろうとすると、
必ず足並みをそろえて登ってくる。
なんのために譲ったんだ。。狭い。。。
で、話しかけてくるので、顔が近い。。。
。。確か、一緒に仕事をする距離は120cm以上
だったはずだが、またしても「恋人の距離」だ。
別にいいんだけどさ。
彼女に限らず、話すときに
(近い近い近い近い近い近い近い近い!!)
と思わせる人は男女問わず多い。
女子校でもないのに、女子から告白された、
キスされた、押し倒されたという経験が割と多い私は
「同性に対する安心感からなのか、
やたらスキンシップの多い女子」にたじろいでしまう。
困ったことに、ここにはそんな女子が多い。
手をつないで歩いてる人たちもめちゃめちゃ多い。
制服を着て腕を組んで歩くOLたち。
これは見れなくない。
だが、50代、60代くらいのおっさん同士で
手をつないで歩いているのはなぜなんだろう?
日本人の持つ距離感からはかなり逸脱している。
ん?心の距離?
それはわかりません。
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