2012/03/31

この「超ベトナム」が恋しくなるんだろうな。。


ベトナム人と約束すると、大抵

時間を守らない。

「12時くらいに行くね」と言われると
わたしなどは「12時15分まで」だと思うのだが
「12時50分」に来たりする。

どうやら「12時」といえば「12時台」
OKなようだ。


さて、郵便局のおっちゃんである。

9時と言えば早くても9時10分だろうと
のんびり朝食をとっていたら
8時40分に迎えに来おった。。。
(早く来すぎても迷惑だろうという
気の使い方もベトナム人にはない)

急いでかっこみ、おっさんのバイクの後ろに跨がる。
ぶいーんと5分。9時前には郵便局についた。
フオンさんの姿はなかったが、私の荷物ちゃんたちは
ちゃんとそこにあった。

早速、白眼鏡のおねえさんが計量してくれる。
「29kg。。。24kg。。。」
間違えのないように私もメモをとる。

計量が済むと、今度は送料の計算。
電卓をぱちぱちはじいて計算してくれた。

私「あれ?これ。。。150万超えてるけど。。。
前に計算してもらった時は最大30kgでも
138万くらいだったはず。。。」

白「ああ。普通でよければ138万だけど
phát nhanh(速達)にすると、この値段なの」

私「それにすると、3ヶ月より早く届くの?」

白「3ヶ月は同じ。でも、荷物が日本についてから
手元に届くまでが早いの」

なるほど〜。ではそれつけておくんなまし☆

白眼鏡は後ろのデスクの上司と思われる女性と
なにやらやりとりし、戻って来ると
金額が大幅に下がっている。

私「いやいや。なんで金額下がってるの。
ファッニャイン(速達)つけてよ」

白「計算しなおしました」


。。。どうやら、上司が計算しなおしたらしい。

ベトナム人は計算が弱い!!!

そんでもって白眼鏡!「計算しなおした」ではなく
「計算間違ってました」だろうよ!
 
ベトナム人は自分の非を認めない!!

まあいいや。昨日フオンさんに渡した伝票出して!
さっさと終わらせましょうや。
白眼鏡が伝票を探しているが、見つからない。

白「たぶん、フオンさんが持ってるわ。
明日また来て」 


私(明日!?

明日また!?

あほか!!わしゃ忙しいんじゃ!!)


そこでデスクのおねえさんが
「明日じゃないでしょ!
フオンさんに電話して確認して!」と
私の代わりにつっこみをいれてくれなければ 
カウンターを飛び越えて、白眼鏡に鉄拳を
お見舞いしていたかもしらぬ。 


そして待つこと5分。
重役出勤してきたフオンさんがひとこと。

「あら〜、時間ぴったりに来たの?早いわね!」

 おまけに

「どうやって来たの?」

自分で「おっさんを寄越す」と言ったことを

完全に忘れている。


その後、気になっていたことを質問する。

「伝票の『荷物の価値』のところわかんなくて
書いてないんだけど、どうやって書けばいいの?」

白「いい、いい。書かなくて。
古着とかでしょ?」

フ「全部まとめて
『hành lý về nước ハイン リー ヴェー ヌオッ
(帰国荷物)』って書いときゃいいわよ」


あ。なるほど。


ベトナムの各種手続き書類は記入欄が多いのに
「いいよ、そこ書かなくて」
「適当にこんな感じで書いときゃいいよ」

と、結構ゆるい 。

そんな感じで無事に手続きを終えて帰って来た。
なんかいろいろ時間はかかったけど
これほどまでに「THE・ベトナム人」
盛りだくさんだと楽しくなる。


今回「超ベトナム人」と思うところを大文字にして
おきました。
次回の「ベトナム検定」でもしかしたら
出題されるかもしれませぬ。
要チェックですぞ♪




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2012/03/30

緑の郵便収集車が来ると思ってた。。。


船便で送る荷物をやっとまとめた。
結局、段ボールで4個分になった。

最初に金額などを教えてくれた
郵便局の親切なフオン姉さんは何度も
「荷物はできたの?
わからないことがあったら、聞いてね」と
電話してきてくれていた。

荷物ができたので、早速フオンさんに
午後、車をまわしてくれるようお願いした。
「段ボール4個だから」と。

午後、フオンさんはスーツ姿のおっさんと
バイクで2ケツしてやってきた。

え?車じゃないの?
60×60×60cm、25kg/個の荷物4個を
どうやってバイクで運ぼうというのか。。。

案の定、フオンさんとおっさんは
「これは無理だね。後でもう一度来るわ」と。

「。。。。。。」

(どうしていつもこうなんだ。。。
なんのために事前に荷物の個数を尋ねたんだ。。。)

「じゃあ、18時半にまたこのおっちゃんが来るから
よく顔覚えておいて。
違う人に渡したら、荷物なくなるわよ。ふふふ。
伝票は預かってくわ。
それと、荷物に直接、宛先書いておいて!」

伝票は折り畳んで荷物の端に貼られてしまうので
箱に宛先を書いておかなければならないそうだ。

「それはいいけど。。。18時半?
荷物の計量とか支払いはどうなるの?」

「明日の朝、郵便局に来て手続きして!」


???


二人が帰ったあと、よくよく考えると
(それなら明日の朝、荷物を運んでもらって
私も一緒に郵便局に行った方がいいのではないか?)
と思い直す。


フオンさんに電話して、そのことを伝えると


「いいの!荷物は今夜で。あなたは明日来れば。
怖いの?大丈夫!安心して!
じゃあ、こうしましょう!明朝、あのおっちゃんに
あなたを迎えに行かせるから」


謎である。
だったら、やはり朝、荷物と一緒に行けば
いいのではないか?


不可解。


言っても「không sợ ホン ソ(怖くないから)」
と返されるだけなので、言う通りにすることにした。


そして18時半。


おっさんはまたバイクで来た。

私「4箱積むの無理ですやん!」

お「この路地、市場になってて車通れないから。
大丈夫!往復するから」


(じゃあさっき、フオンさんを帰して
すぐ往復してくれれば、今日中に終わったのでは?
郵便局、バイクで5分くらいなんだし。)

もう、いろんな疑問が頭をぐるぐるしたが
彼は一言。

「じゃあ、明日朝9時に迎えに来るからな!
ちゃんと家で待ってろよ!」

と言って、去って行った。

ベトナム人にはよくあることだが、
わざと時間をロスすることが好きなのか
効率が悪いことに気付いていないのか。。。

ほんとに謎だ☆
(おそらく、永遠に解けない)
 
 
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2012/03/28

身ぐるみ剥がれる!追い剥ぎかっ!おまえら!


その後、例のホアさんがまた家財を見に来た。
そして、あの本棚を指さし

「これ、いくらやったっけ?」

「70万ドンになります」

「高っ!!40万ドン!」

「はあ〜?お話になりませんな〜。
そんな値段では売りまへん」


数日後、ビアホイの姐さんたちと話していたら
子供の学習棚が欲しいんだけど
そういうのある?」と言われたので
例の本棚を見に来てもらった。

姐さんたちは一目で本棚が気に入ったらしく
早速値段交渉。
なかなか折り合いがつかない中、
彼女らはどんどん部屋の中の物を物色し
「これくれ!あれくれ!」

さらに子供のいる家にあげようと思っていた
日本製のベビージムをめざとく見つけ

姐1「うちのベビーちゃんにくれ!」
私「え?ベビー?初耳!」
姐1「おんねん。私の孫が。もうすぐ生まれる。。」
姐2「3ヶ月になる赤ちゃんがおんねん!」
姐1(姐2を叩き)「22才になる私の娘の子供
やねんけどな。。しどろもどろ」



絶対、作り話やんけ!!!



うわあああ。見たくなかった。。。
見苦しすぎる!!!


そうこうしていると、階下がなにやら騒がしい。
彼女らを連れている私の姿を見たホアさんが
乗り込んで来たのだ。

ホ「その本棚売るんか!?いくらや!!」

私「(彼女をシカトしてビアホイの姐さんに)
圧力鍋をおつけして60万ドン。。」

ホ「え?60万?鍋?」

私「姐さんは40万以上は出せんって
言いましたやん。この人達に売ります」

ホ「じゃあ、鍋付きで60万!!」

私「あほか!!いつも息子の面倒見てもらって
世話になっとるからビアホイの姐さんには
鍋やろうっちゅー話じゃ!!
おまえ、ださいとかそんな金出せんとか
散々言ったやないかい!!」

もめてる間にビアホイ組はベビージムを解体し
箱に詰めている。

私「そこ!なに持って帰ろうとしとんねん!
男子高校生に日本語教える時間やから
とりあえず皆帰れ!!」

ビ「このタッパーもくれ」

私「使用中じゃ!帰国日にやるから帰れ!」


。。。 どっと疲れた。


そして授業の終わり頃、ホアさんが今度は
中学生の息子をつれてやってきた。
「もう終わったやろ!ここ開けろ!入れろ!」

「まだ授業中です」

「何時に終わるんや?5時か!?5時に来るわ!」
 


ここでぶっちーんと切れた私。




「ふざけんな!授業が終わったら、子供の世話と
飯の準備じゃ!!人の時間を自分のいいように
しようとすんな!」

「5時な!5時やぞ!」


「もう来んな!!!」

ベトナム人とのやりとりにげんなりしている私に
夫が一言。

「もう全てたたき壊しちゃおうか?」

それもアリ☆
 


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2012/03/24

金に汚いベトナム人と私


近所のホアさんが家財を買ってくれることになった。

「リスト見せてみ!!
ふんふん。。。はあ〜!?
こんなもん、誰が半値で買うんや!

2年前に280万ドン(約1万2千円)で買った
電子レンジなんて、今、グエンキム(安い家電屋)
行ったら、200万(約8千円)で買えるわ!」

いきなり、すごい勢いでケチをつけてくる。

市場では千ドンも値切れない小心者の私だが
ホアさんのようにずけずけ物を言うタイプには
強気に出れる。


「だったら、200万で新品買いなはれ。
140万(約5,600円)も出して中古を買うこと
あらしまへ。」
(↑超適当)

「くっ!。。。とりあえず、物見せてみ!」

まずは台所。
「これが電子レンジか?
なんやこれ!汚いな〜!!」
(ドアの脇にちょっと染みがあるだけ)

「拭けばとれるよ!」

次に2階。
「これなんや?本棚か?だっせ〜!
どこで買うたん?」

「自分でデザインして作ってもらった」

「ふーん。。ださいな〜。。」

 

確かにかっこよくはないが、かちんとくる。
いい木を使うと高いので合板を使ったら
小学生の一番安い学習机みたいな感じになって
しまった。

とりあえず、彼女は
「ほな。洋服ダンスと扇風機2台と脚立。
うちで引き取るわ。
あとの家電は買い手を見つけたる。
まかしとき!全部売り払ってやるから!」

「タンスと扇風機、脚立で。。。
192万ドンになります」


「はあ!?。。。100万ドン!!!
即金で払ろたるわ!!!」

「100万!?タンスだけで130やっちゅーねん!」

ほんとは誰かが使ってくれるならそれでいいんだけど
ぼろくそ文句言われまくると、意地でもまけたく
なくなってくる。

結局「140万+酒おごり」に落ち着いた。

それにしても、ホア姐さん(推定40半ば)の
品のなさは、下品な金持ちのおっさんって感じだ。
前からさほど上品だとは思っていなかったが
金の話をした途端、彼女の目がほんと汚くなった。

夫に「ほんと彼女、金に汚い目してたわ〜」と
感想を漏らすと

「俺は前からそうだと思ってたよ。

あ。それはそうと、洋服ダンスの下の引き出し、
ちょっと開きにくいの伝えた?」


「ふっ。。。。
そんなん伝えたら、また値切ってきますやろ?
どうせ運び出す時にばらして、組み立て直すんやから
そんとき、直りますやん。
万一直らなかったら、その時は。。。
ばらした職人のせいにしたらよろし。
絶対にばらす前に確認したりしませんよ。にやり。」


「汚っ!!!」



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2012/03/22

録音スタジオ初体験


ベトナム語学習用CDの録音に行く。

今度出版する本は基本的には『越南指南』。
その中で、ベトナム語では
こういうシチュエーションの時こう言うぜ!
みたいなことを紹介したりなんぞして。
なので、ベトナム語CD付き。



出版社から渡されたボイスレコーダー
「静かなところでやればほとんど雑音入りませんよ」
なんて言われたけれども。。。

ハノイに静かな場所なんてねえよ!!!

というわけで、ベトナム人に促されて
スタジオ探し。
「Ba Trieu辺りにある」とか
「広告はよく見る」とか不確かな情報ばかり。


そんな中、声の出演をお願いしたThinhさんが
TV局で勤めてる友達の紹介で
スタジオ見つかりました!」


TV局!ステキ!!!
私、レコーディングスタジオデビュー☆

そして迎えた録音当日。
住所地に行ってみると。。。




。。。あれ?集合住宅?スタジオは?


いやいや。アパートの1室をスタジオにしてる
ことだって日本でもあるさ!
「おじゃましまーす」


。。。ふ、布団!?機材らしきものはあるけど。




今日、録音してくれるQuangさんでーす♪



「え?あの奥っすか?」



あるじゃーん♪防音室みたいなやつ!!



ちゃんとマイクも♪(当たり前か)

 
というわけで、録音スタート♪
今回のCDは「日本語訳→ベトナム語」ってな風に
なってるんだけど、Quangさんが
「二人で同時に録音するのは大変かも」と。
なんか声のトーンに差が出るからだとか。
「まず、日本語だけを先に録音してしまって、
それを聞きながらベトナム語を入れていけば?」と。

「それだと時間かかるんじゃないの?」
「二人でやってみて、いけたらそれでいこうよ!」

ってことで、まずはテスト。

なんとかいけそうなので、本番。

まずは「初めのあいさつ」から。
出版社の用意したセリフが、まさかの

自己紹介スタート!!!


どんな学習用CDやねん。。。


「Xin chao cac ban ! 
こんにちは。伊藤宏美です♪。。。」

って、どうでもいいよ!!!

ごめんなさい。私のセンスじゃないの。。しくしく。

なんか、あんまり物音立てちゃいけないと思うと
緊張しちゃって、大変!!!
(Thinhさんも緊張のあまり
「つばめ(唾)がでます!」と。。。)

そんな彼女に恥ずかしいセリフも言わせてしまった。
 (『Hな言葉』の章があるもので。。。)
  
そんなこんなで、4時間!!!

80分のCDだから、2、3時間で終わると思ったが
甘かったわ〜。

でも、ボイスレコーダーでやるより絶対に楽!

あとは、Quangさんの編集待ち。
一日で仕上げてくれるそう。

気になるお値段は。。。編集込みで
1万円いかないくらい。。。安っ!!! 




はてさて、どんな風に仕上がってることやら。。。





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2012/03/17

よーし!ハノイで断捨離だ!


今の家は 外国人用の住まいとは違い、家財付きでは
なかったので、全ての家財を自分たちで買った。
もちろん、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジなど
日本に持ち帰れるわけもなく、処分しなくては
ならない。

どうするべかと悩んでいたら
隣りの家のズンおばさん(大家の妹)が

「家具はどうすんの?
おばさんが全部買い取ってあげる」と。

ありがたい。
大家の妹に売れば、最後まで使って置いていけば
いいだけなのでらくちんだ。

早速「家財リスト」なるものを作成し
全て買値の50%の値段をつけて渡してみた。

やがて始まる親族会議

リストを囲んで親族一同、喧々諤々やっておる。

そして次の日。


「。。。うちには家電揃ってるしね〜。。。
この洋服掛けだけちょうだいよ」


。。。。。。え?
 

別にいいんだけどさ〜。このまま大家に寄付しても。
でも、それじゃあ面白くないから
とりあえず、いろいろあたってみることにする。
ということで、家財は近所のホアさんと交渉中。

次に要らない洋服。
でも捨てるのはもったいない。

ベトナム人は絶対に簡単に物を捨てたりしない。
とても素晴らしいことだと思う。
その精神を見習おうではないか。

というわけで、一度やってみたかったフリマを
やってみようかと思いつく。

そこで先生に

 「hàng SIDA ハン シダ(エイズ品)
一体、いくらくらいで売ってるものなんですか?」


と聞いてみる。


「エイズ品」。。。ベトナム人は一度人が使った
リサイクル品を「ちょっと汚い」という理由で
こう呼ぶらしい。(先生談)

。。。怒られるぞ?

それになぜか「AIDS」ではなく「SIDA」である。

「ものによるけど、買値の半額くらいじゃない?
あまり使ってなければもっと高くてもいいし、
古ければもっと安いし。。。
ハンシダを買いたいの?売りたいの?」

「売りたいです」

「近くの市場なんかでハンシダを売ってるとこ
あるから聞いてみたら?
学生たちがきっと買うわよ」

「モー市場の近くに住んでいるので
市場のおばちゃんに聞いてみます。
マフィアにショバ代を払うんですかね?やっぱ」

「。。。市場の管理してる人に許可を
もらわないといけないわね」

1万ドン(40円)均一で。。。売れますかね?」

「え!?1万ドン!?

1万ドン!?


Ai cũng mua!」

アイ クッン ムア
 (誰もが買います!)
ai:誰、cũng:〜も、mua:買う

「疑問詞+cũng」で「全ての〜が」となる。

先生の「アイ クッン ムア」が入りましたので
早速市場のおばちゃん連中に相談だ♪


と、イタリア人クラスメイトのフィリッポが
「。。。僕の友達でボランティアをやっている
ベトナム女性がいて、毎年山岳部の貧しい人達に
洋服を持って行ってあげてるんだけど
よかったら紹介するよ?」

おお!ボランティア!それもよいな!

よ〜し!なんかわくわくしてきた!やるぜ!!!


「。。。引越しの準備はどうした!?」
(青ざめるかわいい夫)


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2012/03/15

貧乏人の本帰国(会社から金出るっていいな〜)

これまた何度もツイッターではつぶやいているが
4月5日に日本に本帰国することになりました。

2年半ぽっちのベトナム移住でしたが
家庭の事情、仕事のこと、息子の教育など
いろいろなことがありまして。

あと3週間。引越しの準備に追われております。


さて、荷物をどうすっぺか。。。

日本からこっちに来た時は
日本○運を使って船便で1㎥10万円だった。

10万円。。。そんな金ないっす!

ってことで郵便局に行ってみた。

親切なフオン姐さんが計算してくれた。

基本料金が1kg○○ドルで。。。
その後1kg毎に○ドル加算されて。。。
今、1ドルが〜ドンだから。。。
これに税金が10%で。。。
と、計算機をはじいてくれた結果がこちら。

ベトナム→日本(ベトナムドン・税込み)

(空輸)届くのに約1ヶ月
10kg=1,437,698
20kg=2,576,066
30kg=3,714,434(約1万5千円)

(船便)届くのに2、3ヶ月
10kg=   673,596
20kg=1,027,026
30kg=1,380,456(約5600円)

どちらも最大30kgまで。
段ボール何箱でもOK。 

「姐さん、箱のサイズは?」

「(ちょいちょい手招きして)この箱。
ドイツから送られて来た荷物。
このくらいまではOK」

。。。なんてアバウトな教え方!

でも、大体60×60×60cm
最大らしい。

早速、家に帰って段ボールに荷物を詰めてみた。


30kgって結構入るな〜!!!
っていうか、洋服だけで30kgにしようと思ったら
えらい大きくなるわ〜。
これは本と洋服をまぜまぜするっきゃないな!


船便で30kg6千円だとして。。。
10箱送っても6万円もしないのか!!
これは引越し業者なんてやめて郵便局だ!


でも、ベトナム人が2〜3ヶ月かかるといえば
最低3ヶ月かかるし、保険はないらしい。

私「保険がないって。。。荷物がなくなったら
どうすればいいの?」

姐さん「大丈夫!なくならないから!
船が沈みさえしなければ、全く問題無し!」

。。。10ヶ月前に日本に送ったバースデーカードが
届かずにどこかに消えたんですけど。。。

と、一抹の不安は残るものの、
生活がかかって必死な私達は郵便を信じて
荷物をつくるのでした。
(大事な物はベトナムエアラインの預け荷物
お一人様40kg×2+幼児10kg
=90kgにかけるしかない!)

前回の事件があるからして、
今回は体重計を買ってきっちり測らねば!!
(それにしても、一人40kgって。。
えらい増えたな〜。。。)

ああ。神様!
今回はお約束のトラブルは要りませんので
なにとぞ。。。なにとぞ。。。

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2012/03/14

ボツになった「ホアンキエム湖伝説」


そうそう。お知らせ。

ツイッターでは何度もつぶやいてますが、

今度、本を出版する予定です。

ベトナムにおりながら、なかなかベトナム情報を
更新できないのは、子育てよりも
執筆業が忙しく。。。なんて言い訳してみたり。

ベトナム語もまだまだだし、
物書きの経験もありませんが、
「ベトナム生活記録+文化紹介
+ベトナム語日常会話」
みたいな本を出しちゃいます!

知人でベトナム関係の本を出版された方がいて
「私も越南指南を形にしたい!」と
軽いノリで言ってみたらば、
「今時、外国滞在記なんて売れません」と
出版社の方に言われてしまい
なぜか語学書めいたものを出すことに。。。


といっても、発売日とか価格など決まっていないので
なにもお伝えできないのですが。。。

とりあえず、原稿(約200ページ)は書き上げ、

おまけの「ベトナムの昔話」を出版社に送ったところ
ボツになったので、ここにでも載せておこうかと。

だって。。。労力が無駄になるのが
切ないんだも〜ん☆

ベトナムでは小学校の教科書に載ってるくらい
メジャーな物語ですので、ご興味のある方は
読んでみてください。
 


『Truyn thuyết H Gươm』
ホアンキエム湖伝説

Thế k XV, gic Minh xâm lược nước Việt Nam.
15世紀、『賊・(中国の)明』がベトナムを侵略した

Nghĩa quân nổi dậy chống lại chúng.
義勇軍が立ち上がり、これに対抗した

nhưng họ luôn luôn bị thua vì giặc quá mạnh.
しかし賊は強く、彼らはいつも負けていた

Thấy vậy, đức Long Quân quyết định cho họ mượn gươm.
それを見て、ロン・クアン(神様の名前)は
彼らに剣を授けることにした

Hồi ấy, ở Thanh Hóa có một người đánh cá tên là Lê Thận.
その時、タインホアにレ・タンという名の漁師がいた

Một đêm đi đánh cá, Thận bắt được một thanh sắt.
ある晩漁に出ると、タンの網に細長い鉄片がかかった

Anh vứt thanh sắt xuống song rồi đi chỗ khác.
彼は鉄片を投げ捨てると別の場所に移動した

Nhưng lần thứ hai và thứ ba,  vẫn thanh sắt ấy mắc vào lưới.
しかし2回目、3回目もその鉄片が網にかかった

Thận nhìn nó kỹ và nói :
タンはそれを注意深く見て、こう言った

- Ha ha ! Một lưỡi gươm !
「わっはっは!剣の刃だ!」

Sau đó, Thận tham gia nghĩa quân và có nhiều thành tích.
その後、タンは義勇軍に参加し多くの手柄をあげた

Một hôm tướng Lê Lợi đến nhà Thận.
ある日、レ・ロイ将軍がタンの家に来た

Trong gian nhà tối, lưỡi gươm bỗng nhiên phát sáng.
暗い家の中で、剣の刃が突然光り出した

Nhưng tất cả mọi người vẫn không biết đó là vật quý.
しかしなお、皆それが貴重なものだとは気付かなかった

Một hôm, Lê Lợi và các tướng đi qua một khu rừng.
ある日、レ・ロイと将軍たちが森を通りかかった

Lê Lợi nhìn thấy ánh sáng lạ trên ngọn cây.
レ・ロイは木の梢に不思議な光を見た

Ông trèo lên mới biết đó là một cái chuôi gươm.
彼は木に登り、それが剣の柄であることを知った

Nhớ đến lưỡi gươm ở nhà Lê Thận, 
ông mang cái chuôi gươm ấy về.
レ・タンの家にあった剣の刃を思い出し、
彼はその柄を持ち帰った

Và rất lạ là đem tra gươm vào chuôi thì vừa như in.
そして剣の刃を柄に差し込んでみると、
不思議なことにぴったりだった

Từ đó, thanh gươm ấy đã giúp nghĩa quân thắng giặc Minh.
それから、その剣のおかげで義勇軍は『賊・明』に勝利した

Một năm sau, Lê Lợi đi thuyền chơi xung quanh hồ Lục Thủy.
一年後、レー・ロイ(当時皇帝になっていた)は
緑水湖で船遊びをしていた

Bỗng nhiên có một con rùa lớn nổi lên mặt nước và nói :
突然、水面から一匹の大きな亀が現れて言った

- Xin vua trả gươm cho Long Quân.
「王様、ロン・クアンに剣をお返しください」

Vua thả gươm xuống nước.
皇帝は剣を湖に放った

Nhanh như chớp, rùa há miệng, ngậm thanh gươm rồi lặn mất.
亀は口を開けて剣をくわえると、瞬く間に水の中に消え去った

Từ đó, hồ ấy có tên là Hồ Gươm hay Hồ Hoàn Kiếm.
それから、その湖はグオム湖(剣湖)
またはホアンキエム湖(湖還剣)と呼ばれるようになった
 
おしまい。

 
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2012/03/10

おばあちゃんの嗜好品。キンマ。


うちのかわいい夫がビアホイで
「まだキンマ噛みをやってないな。
日本ではできないんだから、一度体験しておこう!」
と言い出した。

早速ビアホイの姐さんに

「ねえ。ăn cau trầu アン カウ チョウ
(キンマ噛み)ってどうやってやるの?
あいつらどこに売ってるの?」

と訊いてみる。

(なんでそんなものがやりたいんだ?)
※普通、年配の人がする。
と怪訝な顔をしながらも、姐さんは
「向かいに売っとるがな。買って来い。」と
教えてくれた。




で、購入したキンマセット。
左上の実が「quả cau クワー カウ(ビンロウの実)」
真ん中の緑が「lá trầu ラー チョウ(キンマの葉)」
キンマには「vôi ヴォイ(石灰)」が塗られ
丸めてある。
右のピンクのやつは木の皮で、上記3セットが
基本セットだが、たまにおまけで付いて来る
(先生談)らしい。
(確か2セットで10円とかの世界)

これを1セット同時に口に放り込み
がしがしと噛む。
友人いわく「ものすごく辛い」とのことだったので
ちょっとドキドキ。
まずは言い出しっぺから。
 
 

なんだか普通に噛んでます。
 

 口が赤くなって来た。
なんか思ったよりリアクションが薄く
アゴがかーっと熱くなる!!!
これ、唾は飲んでいいの?」
と、冷静に話してる。

(言う程まずくないのかもしれない)と
私もぱくり。

 

「ま、まずっ!
ってか辛っ!!」


私は素でブサイクになってまうのに
なぜ夫は平気なんだ。。。


しかし、負けじとがしがし噛む。
辛さはひいてくる。でも葉っぱと硬い実を
噛んでる触感がなんともいえない。
キンマとビンロウが柔らかくなって来た頃





↑こういうことになる。
 
「これは。。。なにが楽しいんだ?


夫がついに言ってはならない一言を。。。
うん。まさしくそんな感じ。
でも、その後にくる酔っぱらったみたいな
かーっと熱くなる感覚は楽しいかもしれない。
しかし、当然ガムの方が旨い。

 
たまにベトナムの路上に吐血の跡みたいなのが
あるのはキンマ噛みの汁です。

 ベトナム人曰く「歯が強くなる」という
キンマ噛み。確かにやり終わった後は
歯がつるつるした。

あなたも一度お試しあれ♪



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