2014/08/02

ベトナム語中級者の学習方法はこれだ!


『海外ドラマや映画で外国語をマスターする!』

という学習方法をたまに見る。

まずはセリフを聞き取る。
聞き取ったセリフを書く。
字幕で正しいセリフを確認し、一緒に発音してみる。
ということを繰り返す学習法のようだ。

しかし、英語や韓国語ならまだしも、ベトナム語なんて
マイナー言語。。。「ベトナム語字幕」も「日本語字幕」も
ついてるDVDなんて、ねえよ!!!

ってことになる。 

しかも、日本に出回っているベトナム映画なんて
そんなに数がない。(選択肢が少ない)

そもそも、「ドラマを聞き取る」って
実はかなり高レベルなのではないかと思う。

そこで私は「NHK WORLD」のベトナム人向け放送
聞いてみることにした。

(え?ニュースの方が難しいんじゃないの?)

と思われるかもしれないが、実はそうでもない。
難しい形容詞や慣用句なんかは出てこないし
キーワードさえつかめば、文章自体は簡単だ。

「NHK WORLD ベトナム語版」はコチラ。 

このサイトを開いてちょっと下にスクロールすると

「Phát thanh và Podcasting」というところがあり

「Nghe ngay bây giờ(スピーカーマーク)」

ボタンを押すとニュースが聞ける。

デデデーン♪チャララーンというオープニング曲の後に

「皆さんこんにちは!
○月○日のニュースです。」

というような挨拶があり、

「新疆ウイグル自治区でテロ」
「富岡製糸場が世界遺産に登録」
「ケリー国務長官がイラク訪問」

などと、今日のニュースについて短く紹介し、
詳しい内容が続く。

詳しいといっても、一つの話題につき30秒~1分と
短く、全体でも10分前後なので聞きやすい。

まずは2回くらい流して聞く。

なんとなくこんなことを言ってるんじゃないかと
想像がつく。

よ~く聞く。 

どうしても聞き取れない単語が出てくる。

調べる。

もう一度聞く。


私の場合は
(イラクとか全然わかんないや)っていうので
そこらへんは飛ばし、わかりそうなニュースだけを
聞き取ろうと努力する。


「富岡製糸場の世界遺産登録」のニュース。

まず、「製糸場」がわからない。。。

「スオン トゥオン ロ」みたいな感じに聞こえる。

「工場=nhà máy ニャー マイー」とか
「絹=lụa ルア」とかじゃないのか?と思いつつ

耳を頼りに辞書を繰ると。。。

「xưởng スオン(工場)」という言葉を見つけ
「工場はニャー マイーだけじゃなかったのか!」と
感動し、ネットの力を借りて
「製糸場」は 「xưởng tơ lụa スオン トー ルア」だと
わかる。

さらにネットの力を借りて、同じような内容の
ニュースを発見できれば、使われている言葉が
大体同じなので、聞き取れなかった単語もわかる。

私はこのニュースに出てくる

「ドーハー コーター」というくだりが全く見当も
つかなかったのだが、

「Doha Qatar(ドーハ、カタール)」のことだった。

うわあああああああ。地名とか難しい!!!(人名も)


その後、どう聞いても

「ふーじーさーん」と聞こえる場所があり、

それに続く言葉が「4つの建物を持ち。。。」だったため、

「富士山が4つの建物を持ち」と聞こえてしまい、

(きっと、富岡製糸場の前に富士山が世界遺産に
登録されたので、混ざってしまったに違いない。
これはNHKに投書しなくては!)

と思いこんでしまったが、よくよく考えると

「khu di sản フー ジー サーン」
 
(khu=区域、di sản=遺産)

だろう。


てへ♪


他にも「ウイグル自治区のカシュガル市で」
なんて言われても、
「なんかわかんないけど、『春日』って言ってる!
春日市の警察署に車で突っ込んだ!?ん!?」
などと聞き違いしてしまい、ほんと地名はやばい。

「Kashugar カシュガー(カシュガル市)」
「Tân Cương タン クオン(新疆ウイグル自治区)」
(地名は辞書に載っていないことが多いので、
ウィキペディアを使うことをお勧めします)

せめて、ウイグル自治区が「タン クオン」であることを
知っていれば、「tấn công タン コン(攻撃する)」
聞き間違えることも防げる。(とほほ)

何日か聞くと、問題が起きている地区のニュースには
同じような内容で同じ単語が何度も出てくるので、
新出単語に耳慣れてくる。

そして聞けるようになってくる!!
(勘違いして抗議の電話もしなくて済む!) 

おまけにNHK WORLDにはポッドキャストもあるので、

無料でダウンロードしてipodなどで何度も繰り返し聴ける。
なんて素敵!NHK WORLD☆


ところで、このニュース。
曜日で担当が変わるのか、
最初に聞いた日はキャスター然とした男女二人組で
私の耳とも相性がよかったが、次の時は
普通の人っぽい女性二人組、次もまた別の二人組、
4回目には女性と南部弁の男性となり

この南部弁ニュースがお手上げであった。

どう聞いても、入れ歯が合ってない風にしか
聞こえない。。。(南部の方、すみません)



。。。よし!今度は南部弁にもトライだ!


※(追記)

全く気付いていませんでしたが、
一番上の「tin tức」にニュース原稿が載ってました!
(私の苦労はなんだったんだよぉ~。。。)
皆様もあわせてお楽しみください♪




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2 件のコメント:

カオラウには汁がない さんのコメント...

NHK WORLDのベトナム語放送。そう、南部なまりの男性キャスターいるんですよね。北部発音の人は割と理解しやすいのだけれど、南部弁のこの人となると聴く集中力がとぎれてしまう。この人特有のしゃべり方なのかも。南部発音は教えてくれる講座も少ないし、勉強する手段少ないですね。

pista さんのコメント...

私もまさしくそうなんです!
聞く集中力が保てなくなってしまうんです!
今の日本で南部弁を勉強しようって思うと
スクールで個人授業をお願いするしかないんですかね?