2009/09/22

住めば都。私のお城♪


私のように貧乏で飛び入りのエイリアンにとって
ベトナムで家を探すことは結構大変。

日本の会社よりベトナム赴任を命ぜられて来たため、
会社が素敵なサービスアパートを用意してくれるという
方は、なんの心配もいらない。
(もちろん、月10〜50万円の家賃は会社もち)
アパートといっても、24時間セキュリティー常駐。
部屋はきれいでたくさんあるし、最新型家電もばっちり
揃っている。おまけにお手伝いさん付き。
日本では手狭なアパートに暮らしていた方も
つかの間のリッチー気分を満喫できることでせう。


そんな素敵な世界とは無縁の私は
まず、知人にローカルの不動産屋を
紹介してもらい、電話で家賃や住みたい場所、
条件について簡単に話をすると、
すぐに2軒案内してくれた。


1軒はなかなか素敵な部屋だった。


次に新聞を買って、必死で探す。
日刊紙のmua&bán(ムア 買う&バン 売る)には
不動産はもちろん、バイク、車、家具などの
「売ります買います」情報の他、求人情報なんかも
たくさん載っている。
ただし「ĐH:điều hòa ディエウ ホア(エアコン)」
「DT:diện tích ジエン ティッ(面積)」
など略語表記が多く、中にはベトナム人にすら
理解できないものもあった。

※ムア バンのネット版はこちら


何軒か電話してみると、大家さんが直接店子探しを
している場合もあるし、不動産屋が仲介している
場合もある。

不動産屋を介さず、大家に直接交渉すると、
家賃が60ドル安くなったということもあった。
やはり不動産屋はかなり手数料を取っているようだ。

これは聞いた話だが、部屋を見せて手数料を取ることを
商売にしている人も中にはいるようだ。
当然、貸す気ははなからない。


それにしても、いろんな部屋がある。

3階建ての一軒家で家賃300USDくらいだけど
ちょっとぼろい上に、場所が超ド・ローカル地区だったり
トゥイー姐さんに「月300USDなんて高い!
120USDの部屋を見に行こう!」と言われて
行ってみたら、廃墟のような部屋だったり。

そんながっかりを繰り返して、結局最初に見た
部屋に決めようと、大家さんに会い
「壊れているバスタブの栓などなどを直してほしい。
いつまでに直せますか?」と交渉した。
彼の返事は「明朝TELする」だった。

そして翌朝、彼は一言。


「直せないから、貸せない」



。。。じじいごと、燃やす!!!
私の荒れっぷりといったら、ありませんでしたよ。
ゴール寸前に「ふりだしに戻る」のコマに
突き落とされてしまったわけですから。。。


そして最後は、ネットで探す。
比較的、家賃がお高めなのが難だけど、
日本人向けのハノイ賃貸物件検索サイト
「VIETLAND」は写真が載っていて部屋を想像しやすいし
担当のTrung チュンさんは日本語ぺらぺらだし
なかなかの男前だ☆(関係ない)

やや高いだけあってグレードはあがるものの、
家の中に橋はかかってるわ、屋上にプールがあるわ
地下は酒蔵だわっていう、友達が来た時には
かなり自慢できる珍部屋もあって、楽しかった。
(この家もローカル不動産のHungフンくんが
紹介してくれた時は50ドル安かったが。。。)


どの部屋も一長一短で、決めるのに苦労したけど、
一年くらい住んでみて、もっといい部屋があれば
引っ越せばいいじゃないかということで、

チュンさん紹介の無難な部屋に落ち着きました。


ハノイにお越しの際は、是非お立ち寄り下さい♪


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2009/09/19

豚インフルくん

これからはこまめにブログを更新するぞ♪と
思っていたら、風邪で倒れてしまった。

大雨に打たれながら、家探しをしていたら
次の日、夫が高熱を出した。
(なんてベタな風邪のひき方なんだ!)と
感心していたら、2日後には自分も38℃。

夫は3日間、大人しく寝ていたら治った。
私は2日間、(こんな熱大したことないぜ!)と
暴れていたらひどくなった。

3日目の夜、ついに夫が静かにキレた。

「どうしてpistaが治らないのかわかるよね?
理由をよーく考えてみようか?」

普段怒らない人が静かに怒っているのは
とても怖い。

「む、胸に手をあてて。。。ですか?」

「そうだね」

「。。。あ。ちょっとおっきくなったかも♪」


「。。。。pista。その答えは嫌いじゃないよ」



笑ってはいるが、かなり怒ってる夫。
大人しく寝る私。

まさか、彼の留守中にとうとう39℃を超えて
しまったなんて、言えない。。。
うかれて、写真まで撮ってしまったなんて
。。。ますます言えない。。。


日本を出る前に、新型インフルエンザのマレーシアでの
感染(死亡?)のニュースをやっていて、
乗り継ぎ大丈夫かな?なんて思ってたけど、

私達夫婦。まさか新型インフルエンザ(H1N1型)
cúm heo クム ヘオでは。。。ないよね?
検査はしていないのでわからないが、風邪をひいた
原因がはっきりしているので、そうではないと
しておこう。


ここハノイでも現在、一人の日本人女性が
新型インフルエンザから肺炎をこじらせて
危険な状態らしい。


もちろん、町の薬局でも新型インフルエンザは
強く意識しているのだろう。
「熱が高くて、咳が出て、喉が痛い」と
言ったら、「病院に行け」と言われ、
薬を売ってもらえなかった。

別の薬局で「風邪薬ください!」と言ったら
売ってくれたが、「熱が出たら病院に行くんだよ。
伝染病かもしれないからね」と言われた。
(ぎくぅっ!もう38℃ありますぅ!)

そこで売ってくれたのが、このアメフル(雨降る?)
4日間飲んで熱は治まったが、この薬の効果なのかは
定かではない。


それにしても、死ぬかと思った。
高熱がこんなに続くことはないので
ほんとにしんどかった。


東京で豚インフルが流行り始めたとき、
自分たちには関係ないとばかりにふざけていたのが
遠い昔のことのようだ。。。

P「インフル対策にマスクを着けてたら
友達が顔痩せしてた!私も顔痩せした〜い☆」

夫「おっ!いいマスクがあるぞ!」

P「え!?マジで!?」




ごそごそ。がさごそ。


夫「あった!!これこれ。。。♪」

P「本当だ、ぴったり〜♪」

。。。。。。って、おい☆


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2009/09/12

おうちがほしいよぅ(魂の叫び)


「住民票を抜く」

海外に長期で赴任する人たちは、住民税や所得税の
支払い義務をなくすために、これを行うようだ。
(国民年金は強制加入義務はなくなるが、
任意で加入することができる)

ただ、国民健康保険も同時に失うし、
去年、日本国内に住民票を持たない日本人だった方々は
「定額給付金」をもらいそこねることとなった。


去年一年は「ベトナム在住の練馬区民」だった私。
今回は夫婦ともども、住民票を抜いた。

どんな大変な手続きが待ってるのかと思いきや、
区役所に身分証を持って行くだけ。

ベトナムでの住所が決まっていなくても
転居先の欄に「ベトナム」って書いて提出すれば
それでOK。
そして住民票はこうなる。
うちの無邪気な夫めは
「練馬区の住民票ってすかしが銀河鉄道999なんだぁ♪」
と喜んでいた。
他に感慨を覚えるところがいくらでもあるだろうに。。


その後、友達に住民票を抜いた話をしたら

「え?じゃあ、もう日本国民じゃないの!?
ベトナムで子供が産まれたら、なにじんになるの?」

と言われ、それはもう驚きおののき、飛んで帰って
夫に「私はなにじんなの!?」と尋ねると

「。。。pistaちゃん、落ち着いて。
住民票と国籍は関係ないからね?」

と、なだめられた。そりゃそうだ☆


で、ベトナムへ転出して10日が経過した今。

家探しを毎日のように続けているが、
未だに家が見つからない。


8月31日にアパートを退去し、折り悪く台風の中を
大荷物を抱えて、千葉のホテルに向かうこととなり、
9月1日に出国し、クアラルンプールで一泊。
2日にハノイに着き、一晩10ドル(二人で)の
ゲストハウスで二晩を明かし、現在は友人宅に
居候すること1週間。。。


これはまさしく。。。住所不定無職


ってやつではないですか!!
(職の方は一応決まってるけど)


去年、2日で家が決まったのは運がよかっただけ
なのかなぁ。。。一人だったし、一年だったから
そんなに選ばなかったってのもあるかもなぁ。。。
まぁ、路上生活者にはまだなってないからいいかぁ。。
それにしても、家がないってのは落ち着かない
もんなんだなぁ。。。ネットカフェ難民はすごいよ。。
おうちって大切だよね。。。


と、いうわけで、次回は「家探し」について
書くことにしよう。


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2009/09/07

戻って来ちゃったよ、ベトナム☆

日本を離れる前に一度やっておきたかったこと。
それはバンジージャンプ

え?どうしてかって?
だってベトナムでやったら事故死しそうじゃないですか。
え?そうではなくて、なんで敢えてバンジーかって?


意味などない。


理屈をこねてみるならば、

軽度高所恐怖症の私がバンジーに挑戦することにより
「死にやしねえよ」という強い気持ちを持つことができ
それが今後の移住生活で壁にぶち当たった際に
乗り越える糧になるのではないかと。。。ないな。


本当のことを言うならば、

飛んでみたかったから。
経験者である夫がうらやましかったから。
去年は二人で過ごせなかった結婚記念日(8/20)に
なにか思い出を、と思ったから。

そんなところだろうか。


結論からいうと、めっちゃ怖かった。
階段を登るところからすでに恐怖が始まっていた。
頂上に達する前に足はがくがく震えていた。
頂上ではへたりこみ、もう前には進めなかった。
前のお姉さんがサンダルを脱いで、
目の前からすっと消えて行ったとき、
飛び降り自殺した人のことを思った。

自分の番になった。

係員の指示が頭に入ってこない。

「つま先を半分前に出して下さい」

「。。無理。。。死ぬ。。。」(涙目)

「両手を頭の後ろで組んで下さい」

「ふはぁぁぁぁ。。。手がしびれて
手すりから離せません」

「我慢して飛んで下さい。ここに居る方が
怖いですよ」


しのごのぬかすこと15分。


ついに。。。。飛んだ(絶叫)


「死にやしねえよ」獲得☆


バンジーにせよ、海外移住にせよ。
自分には向かない不得手なことに敢えて挑戦する。
そうやって人は自分を鍛え。。え?マゾ?


2009年9月2日。ハノイ再上陸


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